『寄生獣』は自分の人生に影響を与えてる作品です。
ストーリーが目を離せないのはもちろんですが、作品から「人間とはなにか?」という問いを突きつけられるのが名作たるゆえんだなと。
見せかけの答えではなく、どういう答えを出すのか、読者に投げかけてきます。
人間に寄生して人間を食べる。この寄生生物と人間の狭間に立つのが、泉新一です。
新一は咄嗟の判断で腕を縛り、寄生生物の侵入を防ぐんですね。人間の脳が残ったまま、右腕だけが寄生された状態になります。
本作のテーマは、「人間は他者を受け入れることができるのか?」。究極の状況だなと思うのです。
ネタばれが含まれますが、時系列の出来事リストとともに、名言をまとめました。
- 『寄生獣』とは?
- 『寄生獣 ザ・グレイ』Netflixで映像化
- 『寄生獣』1巻
- 『寄生獣』1巻名言
- 『寄生獣』2巻
- 『寄生獣』2巻名言
- 『寄生獣』3巻
- 『寄生獣』3巻名言
- 『寄生獣』4巻
- 『寄生獣』4巻名言
- 『寄生獣』5巻
- 『寄生獣』5巻名言
- 『寄生獣』6巻
- 『寄生獣』6巻名言
- 『寄生獣』7巻
- 『寄生獣』7巻名言
- 『寄生獣』8巻
- 『寄生獣』8巻名言
- 『寄生獣』9巻
- 『寄生獣』9巻名言
- 『寄生獣』10巻
- 『寄生獣』10巻名言
『寄生獣』とは?
『寄生獣』は全10巻、岩明均によるマンガ作品です。
ある日、地球に寄生生物たちが飛来していきます。彼らは人間の脳を乗っ取って、他の人間を捕食しはじめるんですね。外見からだれが寄生生物なのか、まったくわからない。
そして高校生・泉新一の身体にも寄生生物が侵入してきます。新一は、脳の乗っ取りに気づいて、寄生生物は右手に宿る存在に。新一と、右手に寄生した「ミギー」と名乗った生物との共存がはじまります。
ミギーがなんとも魅力的で、寄生生物として人間を観察するおもしろさがあります。しかし寄生生物たちにとっては危険だとされて、新一とミギーは狙われていき、壮絶なバトルが展開されていきます。
『寄生獣 ザ・グレイ』Netflixで映像化
寄生獣がNetflixで映像化、2024年4月5日から公開されています。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのヨン・サンホ監督により、ヒリヒリする展開を見せてくれる内容に仕上がっています。
寄生生物“ハイジ”と共生することになったチョン・スイン(チョン・ソニ)、行方不明になった妹を捜索するソル・ガンウ(ク・ギョファン)、特殊部隊グレイのチーム長チェ・ジュンギョン(イ・ジョンヒョン)らが、パラサイトと対峙します。さらに政府や警察、軍隊の動きが絡んでいきます。
全6話であっと驚く結末が待っています…。
『寄生獣』1巻
- ミギーが新一に寄生する
- 寄生された犬との対決 心臓を突き刺してミギーの勝利
- 寄生獣と接触 右手を切って移植できると差し出すが、ミギーの攻撃によって絶命
- 田宮良子が登場
- 田宮がAを新一に紹介する 性交して子どもができた
- Aが学校にやってくる、新一を危険だとして抹殺しに来た
- ミギーが防御、新一が攻撃で、Aに近づく
- 新一に対して無警戒だったA。新一は机のパイプをAに突き刺す
『寄生獣』1巻名言
- 「ヘビ!ヘビが腕の中に!」泉新一
- 「ざんねんだ…おれ…みぎて…失敗」ミギー
- 「シンイチ、悪魔というのを本で調べたがいちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ」ミギー
『寄生獣』2巻
- Aは田宮に移植しようとするが、田宮が仕掛けた爆弾によって死亡
- 田宮は妊娠のせいで退職を余儀なくされる
- 両親の旅行 一之、信子が旅行に出かける
- 加奈が登場 不良にからまれる新一
- 18日午前 母親が寄生生物に殺害される ドライブ事故で男に移動したが元々女性だったため母親がターゲットになった
- 父親から化け物に襲われたと、新一が電話をウケる
- 19日未明 父親が病院に運ばれる
- 母親が帰宅、新一は胸を刺される
- ミギーの手術によって一命をとりとめる新一
- 新一が家を出ると心配していた村野がいた
- 沼津へ 父が入院する桜崎病院へ
- フェリーで早瀬という学校サボった女生徒と出会う
- 桜崎病院へ 父は本当のことは新一に知らせてくれない
- 新一は父を守るため、民宿なみきへ宿泊する。そこに早瀬がいた
『寄生獣』2巻名言
- 「わたしが人間の脳を奪ったとき1つの命令がきたぞ。この種を食い殺せだ!」田宮良子
- 「かあさん、覚えてるよね…その手の火傷…おれいつも見るたび気になって…かあさんにあやまらなきゃって」泉新一
- 「ゆ、夢じゃ…なかったのか」泉新一
- 「新一くん!!また…帰ってくるよね」村野里美
『寄生獣』3巻
- ジョーと宇田と出会う 宇田川は離婚して自殺する勇気もなく崖にいたところ寄生された
- ミギーの30%が新一の全身に散らばっていることを説明
- 母親が宇田を追いかける、新一が追いつくがミギーは完全休眠状態に…
- 母親と新一が対決
- 新一が優勢ななか、宇田がとどめをさす
- 父と新一が崖にくる
- 光夫に呼び出される新一 ワイルドに変貌していた
- 交通事故の犬を助けるが、遺体をゴミ箱に捨てる新一
- 村野が涙ながらに去っていく
- 新一はミギーに相談して自分がおかしいことに気づき、遺体を木の下に埋める
- 島田秀雄が学校にやってくる
- 世間では口だけ頭として噂話しが出回り、寄生獣の存在に警察も気づきはじめていた
- 田宮と広川が対話している
『寄生獣』3巻名言
- 「殺す!はやく!一秒でもはやく!!殺す!」泉新一
- 「かあさんいま!いまその化け物を切り離してやるからね!」泉新一
- 「こいつはもちろんきみのお母さんじゃない…でもやっぱりきみがやっちゃいけない気がする」宇田守
- 「かあさんは最後まで…いや今もおまえを愛している そしておれもおまえとかあさんを」泉一之
- 「死んだ犬は犬じゃない。犬の形をした肉だ」泉新一
- 「なんと弱々しい…不完全な生き物なのか」田宮良子
『寄生獣』4巻
- 光夫が島田秀雄を呼び出す
- 新一が代わりに島田秀雄を逃がして対峙して、矢野がリーダーだと見抜き追い立てる
- 美術部の裕子が島田の無表情を指摘する。兄は警察
- 裕子が島田を呼び出して寄生獣であるのではないかと指摘する
- 島田が豹変し、裕子は硫酸を投げて窓から落ちる
- 島田が制御不能になり殺戮を繰り返す
- 新一は生徒の死骸を歩いていく
- 村野たちを救出する
- 島田は警察に包囲されて屋上へ逃げる
- 新一が遠投で島田の心臓を撃ち抜く
- 島田の死体が回収されて髪の毛を抜くと寄生生物と違うことがわかった
『寄生獣』4巻名言
- 「ごめんな、人違いだ」泉新一
- 「島田…おまえだけじゃない。田宮良子やAや…おまえらいったい何のために生まれてきたんだ…?」泉新一
『寄生獣』5巻
- 後藤、ヤクザの事務所で大立ち回り
- 新一、里美とキス
- 広川たちが選挙に出ていることを知る
- 加奈の感知力が上がっていることから新一は正体を明かすことにした
- 加奈、寄生生物に殺される
- 新一、一撃で寄生生物を倒す
- 新一、加奈が死んだのに涙が出ない
- 食事場を荒らされたことで広川たちは新一を警戒する
- 田村は探偵を雇って新一を観察する
『寄生獣』5巻名言
- 「ここにくるってわかってたよ」加奈
- 「血の色は赤いな…一応は…」泉新一
- 「わたしは…仲間全体の未来の可能性のために努力している」田村玲子
『寄生獣』6巻
- 探偵にミギーを撮影されてしまいそうになるが取り逃がす
- 新一は里美に会う
- 倉森は真相を伝えるが田村にはぐらかされる
- 新一と宇田は倉森を捕らえる
- 田村玲子に呼び出されて東海大学で会う
- 講義内容、動物が利他的な行動をするのは本能かもしれないが種を守るためではない、子殺しがあるから、種ではなく自分さらに自分の遺伝子を受け継ぐ遺伝子だけが大事なのかもしれない
- 新一、占い師に言葉をかけられる
- 倉森が助手の阿部を使って田村を追跡するが、三木にターゲットを変える
- 三木により阿部が死亡
- 倉森は新一に助けを求め現場へ向かうと寄生獣が…新一が勝利する
『寄生獣』6巻名言
- 「走れ!追うんだ!そして殺す!」ミギー
- 「我々は間違いなくモルモットにされる」ミギー
- 「小物は小物なりにこぢんまりとね」倉森の妻
- 「たとえ自分を犠牲にしても人類全体のことを考える!それが人間じゃないか?」倉森
- 「いま戦ったら負けそうだ。この子供を盾に使うしかないな」田村玲子
- 「いい?あなたの胸の穴をふさぐことができるのはその相手だけなのよ」占い師
- 「その相手なら殺したよ」泉新一
- 「あんなの見て、あんなの見て、戦おうなんて考えるほうがおかしいんだ!」倉森
『寄生獣』7巻
- ミギーが感知して寄生生物3匹だと知って、新一は人気のないところへ
- 三木と林のなかで対決、三木の首を切断する
- 後藤が司令塔に 5体いて完璧に統合できるのは後藤だけ
- 圧倒的なパワーの前に新一は逃げて、車をぶつけることで距離を稼ぐ
- 草野は、倉森を殺そうとしたが留守で、妻と娘を殺害する
- 新一は父親に避難してもらうように電話で説得する
- 草野は田村殺害をしよう
- 田村は奇策により3人を倒すが、家にくると子どもが誘拐されていた
『寄生獣』7巻名言
- 「話にならんな」後藤
- 「名前などどうでもいい」後藤
- 「寄生生物それぞれがこれほど大きな個体差というより個性を持ったことをわたしはむしろ喜ばしく思う。この私刑については感動すらおぼえるよ」田村玲子
- 「3人いれば勝てると思ったか」田村玲子
- 「よっぽど手強いじゃないか 探偵さん」田村玲子
『寄生獣』8巻
- 新一が家に電話すると出たのは田村玲子。ひかり第一公園に5時20分に来てほしいと告げる
- 田村が家から出ると里美と遭遇する
- 田村は倉森と会う。倉森が赤ん坊を殺そうとするが、田村が倉森の胸を突き刺す
- 新一と田村玲子が対峙する
- 警察が取り囲む
- 田村玲子は銃弾を浴び続ける。子供をかばいながら。
- 新一を引き止めるため、田村玲子は母親の顔に変える
- 新一は涙を流す
- 里美が駆け寄る
- 警察で新一は浦上にまぎらわしい、と言われる
- 自衛隊の山岸二佐が登場する
- 平間が学校にやってくる
『寄生獣』8巻名言
- 「陽子、由美、すまなかった。すぐいくよ。赤ん坊を殺さなくてよかった」倉森
- 「そして出た結論はこうだ。あわせて1つ。寄生生物と人間は1つの家族だ。我々は人間の子供なのだ」田村玲子
- 「我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな」田村玲子
- 「全員この一発!よおく見極めろ!すべての責任は私が負う」平間
- 「ずっと考えていた。わたしは何のためにこの世に生まれてきたのかと。1つの疑問が解けるとまた次の疑問がわいてくる。始まりを求め終わりを求め、考えながらただずっと歩いていた。どこまで行ってもおなじかもしれない。歩くのをやめてみるならそれもいい。すべての終わりが告げられてもああそうかと思うだけだ」田村玲子
- 「しかしそれでも今日また1つ疑問の答えが出た」田村玲子
- 「この前人間のまねをして鏡の前で大声で笑ってみた。なかなか気分がよかったぞ」田村玲子
- 「おかえり。いまとても悲しい夢を」泉新一
- 「新一くん、帰ってきたの?」村野里美
- 「涙が…」泉新一
- 「我々が勝つ!」平間
『寄生獣』9巻
- 寄生生物の殲滅作戦がはじまる
- 寄生生物が逃げようとカオス状態に
- 後藤は多数を相手に圧倒的な力を見せる
- 広川は議会で射殺される
- 浦上はドサクサに紛れて逃亡を図る
- 後藤が自衛隊を虐殺していく
- 後藤、山岸二佐も殺害
- 後藤、新一と会うが今回は見逃すとその場を去る
- 新一は里美と会って一夜を共にする
- 後藤が新一を遅い、ミギーを喪失してしまう
『寄生獣』9巻名言
- 「市民に銃口を向けるとは何事だ!」広川
- 「自分が人間だと思うならおとなしく従え!じき家にも帰してやる」山岸
- 「地球上の誰かがふと思ったのだ・・・生物(みんな)の未来を守らねばと」広川
- 「環境保護も動物愛護もすべては人間を目安とした歪な物ばかりだ。なぜそれを認めようとせん!」広川
- 「人間一種の繁栄よりも生物全体を考える!!そうしてこそ万物の霊長だ!!」広川
- 「人間に寄生し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば、人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!いや…寄生獣か!」広川
- 「もっと工夫しろ…人間は地球上でもっとも賢い動物のはずだろ」後藤
- 「生きよう…なんとしても」泉新一
- 「シンイチ、いちばんはじめにきみに出会って、きみの脳を奪わなくてよかったよ…おかげで友達としていろいろな楽しい思い出を」ミギー
- 「これが…死か…」ミギー
『寄生獣』10巻
- 新一は民家にいる美津代さんのもとへ
- 後藤がいることがわかる
- 新一は美津代のもとを去る
- 後藤に近づきナタで首を狙うがダメージはなかった
- 新一追い詰められる
- ミギーが復活し形勢逆転する。後藤を中から破壊する
- 後藤を見逃そうとする新一
- ミギーが別れ 新一の脳内で会話する
- 目覚める新一
- 浦上に里美がさらわれる
- 里美が屋上から投げ出される
『寄生獣』10巻名言
- 「あいつの知力、勇気、何をとってもおれは到底かなわない あいつこそ本当のヒーローだ」泉新一
- 「おれは…まだやるだけのことをやっていない。明日大勢の人があの化け物と出会う前におれの命を使わなきゃならないんだ!」泉新一
- 「どんなことがあろうとも決してあきらめず臨機応変にね」美津代
- 「ただの人間がこの俺に戦いを挑むだと」後藤
- 「でもやらなきゃ確実なゼロだ」泉新一
- 「誰が決める? 人間と……それ以外の生命(いのち)の目方を誰が決めてくれるんだ?」泉新一
- 「こいつは人間とは別の生き物なんだよ 人間の都合ばかり押し付けたくない」泉新一
- 「シンイチ……きみは地球を美しいと思うかい?」ミギー
- 「わたしは恥ずかしげもなく『地球のために』と言う人間がきらいだ……なぜなら地球ははじめから泣きも笑いもしないからな」ミギー
- 「おれはちっぽけな1匹の人間だ。せいぜい小さな家族を守る程度の…」泉新一
- 「きみは悪くなんかない…でも…ごめんよ…」泉新一
- 「お互い理解しあえるのはほとんど点なんだよ 同じ構造の脳をもつはずの人間同士でさえ、例えば魂を交換できたとしたらそれぞれの想像を絶する世界が見え聴こえるはずだ」ミギー
- 「忘れるわけないだろう!ばかやろう!」泉新一
- 「ミギーはともかく、おれは寄生生物の立場に立つことはついにできなかった。そうとも、もともとそんなことはできっこない。違う生き物どうし、時に利用しあい時に殺しあう。でも理解りあうことは無理だ…いや相手を自分という“種”の物差しで把握した気になっちゃだめなんだ。他の生き物の気持ちをわかった気になるのは人間のうぬぼれだと思う。他の生き物は誰ひとり人間の友だちじゃないのかもしれない。でも…たとえ得体は知れなくとも尊敬すべき同居人には違いない」泉新一
- 「他の生き物を守るのは 人間自身がさびしいからだ。環境を守るのは 人間自身が滅びたくないから。人間の心には 人間個人の満足があるだけなんだ。でもそれでいいし それがすべてだと思う。人間の物差しを使って人間自身を蔑んでみたって意味がない」泉新一
- 「みんな地球(ここ)で 生まれてきたんだろう?そして何かに寄り添い生きた…」泉新一
- 「いやたぶんおまえにゃわかっているはずだ。俺こそが人間だとな」浦上
- 「こんなヤツに付き合っている必要ない」里美
- 「そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ。だがな、それこそが人間の最大の取り柄なんだ。心に余裕(ヒマ)がある生物、なんとすばらしい!!」ミギー
- 「いつまでもメソメソしているんじゃない。疲れるから自分で持ちな」ミギー
- 「それは新一くん…………きみが新一くんだから…………」里美
- 「何かに寄りそい、やがて生命が終わるまで」
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