宮崎駿が天才作家だということが堪能できるのが漫画版『風の谷のナウシカ』。
『風の谷のナウシカ』の映画版は、原作のほんの一部というのは有名な話。漫画版は、世界観からしっかり設定されていて、読み応え十分。だがかなり難解。
ネタばれでストーリーの概要をつかめるように、各巻追っていきたいと思います。
- 『風の谷のナウシカ』原作はどんな設定?
- 『風の谷のナウシカ』1巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』2巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』3巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』4巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』5巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』6巻あらすじ
- 『風の谷のナウシカ』7巻あらすじ
『風の谷のナウシカ』原作はどんな設定?
ユーラシアの西のはずれに生まれた産業文明は1000年後に絶頂に達し、やがて急激な衰退を迎える。火の7日間と呼ばれる戦争によって有害物質を撒き散らして滅びた。技術体系は失われ、地表のほとんどは不毛の地と化した。
腐海と呼ばれる毒の瘴気が蔓延して、マスクなしでは生きていけない。王蟲(オーム)が這い回っている。
北にあるトルメキア、南にある土鬼(ドルク)が二大大国。トルメキアのさらに北にある工業都市エフタルの辺境には「風の谷」があり、瘴気がやわらぐ場所で、500人が生活している。そこに風使いのナウシカがいた。
『風の谷のナウシカ』1巻あらすじ
飛行船が蟲に襲われるところをナウシカが発見。救出しようとするが、飛行船が落とされてしまう。女の子が秘石を持っていて、ナウシカに兄に渡してほしいとお願いをする。工房都市エフタルのペジテが、トリメキアに襲われたことがわかる。トルメキアの配下の都市なのになぜ?
風の谷に石が渡ったと知られて、トルメキアの王女クシャナが率いる船団がやってきた。クシャナは、トルメキアのヴ王の連れ子。ヴ王には3人の息子がいる。ナウシカは毅然な態度で、クシャナに風の谷から立ち去るように命じる。風の谷の伝説の剣士であるユパの仲裁もあり、クシャナは退却することに。ナウシカは、ペジテの王子アスベルと出会う。
『風の谷のナウシカ』2巻あらすじ
ナウシカはアスベルに秘石を返そうとするが、2人は腐海の下に落ちてしまう。だが、腐海の底は瘴気がキツくないことがわかる。
ナウシカは腐海から胞子を持って帰ってきたことがあり、きれいな水で育てると植物が毒を発しないことを知っていた。植物が毒を撒き散らしているのはなく、土の汚染物質を植物が分解しているのではないか?という仮説が生まれる。植物が石化している理由も同じだ。ナウシカの父も石化していて、人間も汚染物質を吸い込むと石化してしまう。
ナウシカとアスベルは、土鬼に捕まる。土鬼は神聖皇弟をあがめる宗教国家。
ヴ王と3王子にクシャナははめられていることが発覚。トルメキアの血を引いているのはクシャナだけ。クシャナの母を強奪したのがヴ王。ヴ王にとってクシャナは邪魔な存在になっていて、クシャナの動きを土鬼に密告していた。
土鬼は、王蟲の群れをクシャナ軍にぶつけるという攻撃を仕掛けてきた。土鬼は王蟲を養殖していたことわかる。王蟲の青い血を浴びたナウシカが、黄金色の中に。これは伝説の救世主と同じ状況。土鬼の僧侶は感動の涙を流す。
『風の谷のナウシカ』3巻あらすじ
ユパが土鬼の船で、王蟲が養殖されているのを見つける。ユパは土鬼に囲まれるが、アスベルが助けに入る。
ペジテでは、巨神兵の殻が見つかった。黒い箱のなかにあったのが秘石で、巨神兵に秘石をはめると、肉をつけ始める。動き始めたので、秘石を外していた。
そして森の人と出会う。クシャナの蟲使いたちのルーツでもある。森の人たちは、蟲の卵を食べて、蟲によって住居を活用して生活していた。ヴ王の策略で、クシャナの部隊が、苦手なところへ派遣されている。クシャナは土鬼のもとへ。
『風の谷のナウシカ』4巻あらすじ
神聖皇弟ミネルパは、蟲か森を使え!と命令する。土鬼では人工の腐海植物も開発していた。粘菌がばらまかれるが、王蟲が突進していく。王蟲は粘菌を止めるために食べられる。土鬼の領域だったので、ほぼ領土がなくなっていく事態に…。過去に起こった大海嘯が再現されてしまった。
神聖皇弟は、超能力が使えるため継承していた。神聖皇兄は、何度も手術して若返り、弟は手術していない。兄は、死なない兵ヒドラを呼び起こして、反乱を起こす。治療液に毒を入れて、弟を殺す。巨神兵を出せ!と部下の制止を振りほどく。
『風の谷のナウシカ』5巻あらすじ
アスベルが秘石をナウシカに渡し、巨神兵に秘石を入れて復活させる。巨神兵は、ナウシカを「ママ」だと呼ぶ。巨神兵はヒドラを襲う。
『風の谷のナウシカ』6巻あらすじ
土鬼の神聖皇兄も神聖皇弟も、墓の主の言いなりだったことがわかる。土鬼の中心地に墓所がある。巨神兵とナウシカは墓の主のもとへ。ナウシカは巨神兵を「オーマ」と名付ける。オーマとは、イノセントという意味。名を与えられた巨神兵は、知能レベルが上がる。
ナウシカは墓所に向かう途中で、庭にさまよう。そこは、墓所に向かう人を理想的なエリアに誘導して出さない。本来の目的を思い出したナウシカは庭を脱出し、墓所へ。
『風の谷のナウシカ』7巻あらすじ
墓所には、ヴ王とナウシカがそろった。そこには、旧人類が復活を待っていた。ナウシカは、汚れがあっていい、それを受け入れて生きていく、と高らかに宣言する。
「さあみんな出発しましょう。どんなに苦しくとも」
「生きねば」
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