映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞の作品賞ほか4部門にノミネート!
カンヌ国際映画祭では、脚本賞受賞していますが、海外の映画祭で、旋風を巻き起こしています。
映画『ドライブ・マイ・カー』の原作は、村上春樹の短編集『女のいない男たち』。「ドライブ・マイ・カー」を下敷きにして、さらに同じ短編集のなかの「シェエラザード」「木野」という作品の要素も盛り込まれています。
この3つの短編はどんな話なのか、解説していきたいと思います!
原作短編①「ドライブ・マイ・カー」
俳優の家福は、車の運転をしながら台詞の練習をするのが習慣になっていた。だが、家福は運転免許停止と緑内障のため、運転ができなくなってしまう。代わりに運転してくれる人を雇うことになり、渡利みさきという女性が運転手となった。
この2人の車内での会話で、物語が展開されていき、家福の過去が明らかに。これがまた濱口竜介監督が描く世界観と近くて、魅力のある場面になっています。
原作短編②「シェエラザード」
羽原は、4歳年上の女性をシェエラザードと名づける。彼女は専業主婦で、週に2回、羽原がいるハウスを訪れる。彼女は、介護と性交をしながら、過去に
好きな人の家に空き巣したことを話す。
シェエラザードとは「千夜一夜物語」に登場する女性なわけですが、物語となにか?を突き詰めた作品ともいえます。
原作短編③「木野」
木野はバーを経営してる。坊主頭のカミタが、いちゃもんをつける輩がバーにきたが、客としていた坊主頭のカミタが追い払う。一方で木野には妻がいたが、同僚と不倫していたことが発覚する…。
ここからさらに不思議な展開になっていきます。これぞ、村上春樹!ぜひ読んでほしい作品になっています。
村上春樹の短編を見事に融合
映画『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の短編を見事に融合した作品になっています。
映画も原作もどちらも読むことで、作品世界の深さを感じることができるのではないでしょうか。ぜひ原作の村上春樹の世界にも触れてみてください。
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