「鈴木敏夫とジブリ展」に行ってきましたー
横須賀美術館で開催されています。鈴木敏夫は言わずとしれた、スタジオジブリのプロデューサーです。
その鈴木敏夫の幼少期からをふり返り、これまで観てきた映画作品、読んでいた書籍をまとめた展示会になります!
鈴木敏夫の血肉となった8,800冊の書籍、約10,000本の映画作品が、どどんと展示されています。圧巻!
ジブリ作品の制作秘話も充実していたので、どんな展示内容なのか、まとめていきます!
- 展示:「鈴木敏夫とジブリ展」神奈川展
- 会場:横須賀美術館
- 会期:2024年3月20日〜6月18日
鈴木敏夫に影響を与えた書籍・映画
たくさんの本や映画が展示されていましたが、重要だと思ったものをピックしますー。
『フランダースの犬』ウィーダ
絶命する終幕に涙が止まらなかった。同時に「物語にはこんな力があるんだ」という発見もあった。アニメの仕事の基礎。
『赤毛のアン』モンゴメリ
人間心理の襞に分け入る文章に驚いた。どうやったらこんなふうに書けるんだろう? この力を身につけたらすごいことができるんじゃないかと思った覚えがある。
『時代の射手』寺山修司
挑発的な文章に魅了された。大学時代、傍らにはいつも寺山修司の本があった。
『戦後詩』寺山修司
詩の勉強になった。
『倚りかからず』茨木のり子
いまでも時折、彼女の詩を口ずさむことがある。
『小川未明新童話集』
児童文学の父に触れる。
『八木重吉詩集』
短い言葉に真実がある。
『ふたりのロッテ』『動物会議』ケストナー
ケストナーの全集を読んで初心に戻ったという作家の話を、新聞のコラムで読んだ。
『映画とは何か』アンドレ・バザン
ぼくの映画の見方を規定した一冊と言っていい。
『映画のどこをどう読むか』ドナルド・リチー
ぼくは映画のもうひとつの見方を教わった。
映画『ポリアンナ』
女優さんに惚れ込んで英語で手紙を送った。孤児の境遇でそれでも生きていく姿に、感銘を受けた。
映画『人情紙風船』
邦画で一番好き。
マンガ『猿飛佐助』杉浦茂
マンガにのめり込むきっかけになった作家。
鈴木敏夫の足跡を振り返る【アニメージュ時代】
徳間書店で「アサヒ芸能」ではジャーナリズムを学び、「コミックコミック」で大物マンガ家との交流がありました。そこからアニメージュへ。
アニメージュ8つの編集方針
アニメージュでは創刊から担当して編集長を務めます。編集方針がこちら。
- インタビューマガジンである キャラクターはアイドル
- ビジュアルマガジンである お手本は女性ファッション誌
- 作家主義を貫く
- ヒット作は自分たちで決める
- 海外作品アート作品も取り上げる
- 若者文化、ジャーナリズムを発信する
- 付録で読者の心をつかむ
- 雑誌から作品を生み出す
アニメージュの表紙がズラッと並んでるのですが、とにかくおしゃれ。ガンダムも安彦良和に描き下ろしを依頼するなど、線画の美しさを活かしてるんですね。いま見てもカッコいい。
鈴木敏夫の足跡を振り返る【ジブリ時代】
かなり濃厚でした。ジブリもヒットさせないとつぶれるというプレッシャーのなか、やってきたことが伝わります。宮崎駿、高畑勲とのやり取りだけでもたいへんなのに、制作だけではなくプロモーションも仕掛けまくる。やれることは何でもやるという精神があるのだなと。タフです。
撮影スポット
撮影オッケイのエリアは限られていました。
ジブリの裏側を知ることができる
思った以上に充実した展示でした! とくに鈴木敏夫のことは知りたかったので、大満足。ジブリがここまでになったのは、間違いなく鈴木敏夫の功績があります。
アクセスは良くないですが、行く価値はあると思います!
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