ドラマ『海のはじまり』は、目黒蓮主演作で、さまざまな形の親と子のつながりを通して描く愛の物語。
『海のはじまり』特別編「恋のおしまい」について、ネタバレで解説していきます!
フジテレビ系毎週月曜よる9時放送。
『海のはじまり』特別編あらすじ
2021年、夏。南雲水季(古川琴音)は4歳の海(泉谷月菜)と小さなアパートで暮らしている。テレビの情報番組は東京オリンピックのことを連日報道している。朝、図書館司書として働く水季は図書館入口近くの駐輪場で津野晴明(池松壮亮)の姿を見つける。時間を合わせるために、わざとスニーカーの靴ひもをほどき、その場にしゃがんで結び直す水季。津野は水季の存在に気づき「おはよ」と声を掛け、2人で図書館の中へ入る。
『海のはじまり』特別編ネタバレ
『海のはじまり』特別編「恋のおしまい」についてネタバレ解説します。
水季と津野は両思いだった
水季(古川琴音)と津野(池松壮亮)は、両思いだったことが明かされました。
水季は津野といっしょに通勤するために靴紐を結んだり、津野は水季を思ってみかん味のグミを選んだりしていました。
津野は「2人でどっか」とデートに誘います。
それに対して、水季は「ちょっと今自制をかけてて。津野さんのこと好きになりたくないんですよ」と告げます。
水季「ごはんのこと考えているとき考えちゃう人ってアレだなって。すでに。」
津野「2人でどっか」
水季「行きます」
2人はデートに行きます。
なぜ2人は付き合わなかったのか?
デートでは、水季は海の話ばかり。水季は「子どもがいると自分に色がなくなっていきます」と話します。
家に帰って、いっしょに洗濯物やごはんの準備をすることにしました。
水季は「津野さんこと好きです」と思いを伝えます。それ以上に海のお父さんとしてどうか考えていて、それもいいと。
水季「もっと、もうちょっと何かある好きです。手とか握れます」
津野「じゃあ、一緒にいようと」
水季「ごめんなさい。フフフ」
水季はごまかそうとするものの、「海がいるから絶対忘れられないです。好きだなぁって思うたびに、思った直後に毎回、そっちも思い出しちゃうの」と、夏のことを話します。
水季「自分が嫌なんです。今になって恋愛しているのも思い出しちゃうのイヤ。二人きりになりたいな。邪魔だなぁ。この人の子どもがほしいなって思うの怖いんですよ」
水季は、津野と付き合うことができないと決めたのです。
恋のおしまいの本当の意味とは?
「恋のおしまい」は、水季と津野の恋の終わりを指します。
それと同時に、水季の恋のおしまい、つまり水季は恋愛自体をやめようと決めたことがわかります。
男性としてもお父さんとしても文句がない津野をあきらめたから。
水季「そういう恋愛とか楽しいことはもういい」
『海のはじまり』特別編 感想
津野と水季の恋愛、切ない関係でしたね…。水季がそこまで津野に惹かれているとは思わなかったので、冒頭の靴紐の場面から驚きでした。ストレートに好きだという気持ちを伝えていましたよね。
それでも付き合うことができない。それは海のためでもない。水季自身がイヤだったからなんですね。
いまさら恋愛をしている自分、津野と同時に夏のことを思い出してしまう自分。だからこの気持ちを自制しようとしていたんです。
それは津野だけではなく、恋する気持ちをすべて封じるということ。
もちろん、そんなに決めなくてもいいと思うけれど、このときの水季はこうするしかなかったんですね。
これまでの水季や津野の言動が、また違って見えてきますよね。
放送延期での特別編でしたが、観ることができてよかったと思えました。
あと夏の弥生のやり取りも初々しい。水季の恋が終わったときに、夏の恋がはじまったというのも、仕方ないとは皮肉めいていました。
『海のはじまり』登場人物
- 月岡夏(目黒蓮):印刷会社で働く28歳の青年
- 百瀬弥生(有村架純):夏の恋人
- 南雲海(泉谷星奈):水季の娘
- 月岡大和(木戸大聖):夏の弟
- 南雲水季(古川琴音):夏と大学時代に付き合っていた
- 津野晴明(池松壮亮):水季の職場の同僚
- 南雲朱音(大竹しのぶ):海の祖母
- 南雲翔平(利重剛):海の祖父
『海のはじまり』スタッフ・主題歌
- 脚本:⽣⽅美久
- 音楽:得田真裕
- 主題歌:back number『新しい恋人達に』
- プロデュース:村瀬 健
- 演出:⾵間太樹(AOI Pro.)、髙野舞、ジョン・ウンヒ(AOI Pro.)