ドラマ『海のはじまり』は、目黒蓮主演作で、さまざまな形の親と子のつながりを通して描く愛の物語。
『海のはじまり』最終回を迎えました。『海のはじまり』最終回について、ネタバレで解説していきます。
フジテレビ系毎週月曜よる9時放送。
『海のはじまり』最終話あらすじ
ベッドではなく床に敷いた布団で目を覚ます月岡夏(目黒蓮)。海(泉谷星奈)のランドセルやぬいぐるみが視界に入るが、海の姿はない。「…海ちゃん」と呼びかけるが、返事はなく、部屋は静まり返っている。
その頃、南雲家で目を覚ました海は、寝起きのまま居間へやってきて「夏くん…」と呼びかけるが、そこには朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)がいるだけで、夏はいない。朱音から「自分で帰らないって言ったんでしょ」と言われ返す言葉のない海。
パジャマ姿のまま寝そべっている海に、朱音と翔平は「朝ご飯を食べようよ」と声を掛けるが、海は「…食べたくない」とそっぽを向く。朱音は台所でおにぎりを握り、「食べなきゃダメ。生きなきゃいけないから」と海におにぎりを差し出す。そして、水季が亡くなった日におにぎりを食べた話をする。
やがて、夏のスマホに弥生(有村架純)から着信が入る。夏が電話に出ると、弥生は海からの伝言があると夏に告げ…。
『海のはじまり』最終話ネタバレ
ネタバレ①静かな部屋
夏(目黒蓮)は、ベッドではなく布団の上で目を覚まし、部屋には海(泉谷星奈)のランドセルやぬいぐるみが見えますが、海の姿はありません。呼びかけても返事はなく、部屋は静かです。
一方、南雲家で目を覚ました海は、居間で夏を探しますが、朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)しかいません。
海は朝食はいらないと言いますが、朱音は「食べなきゃ生きられない」とおにぎりを差し出します。その後、夏のスマホに弥生(有村架純)から電話が入り、海の伝言を告げられます。
弥生は夏に、「お腹の子がいなくなったあと、すごいさみしくて。がんばって忘れようとしたらもっとさみしかった」と話します。
海も水季(古川琴音)がいない前提の話をすることが、さみしかったのです。
ネタバレ②いや甘えよう
夏は、海としっかり話そうと決めます。
夏「さみしいのは、居たって知っていたから、さみしいんだよ」
海「居なくなってさみしいよ」
夏「待ってるよ、海ちゃんがさみしくなくなるまで待ってるよ」
夏は、休日出勤しないといけない状況に。1人で留守番するという海に対して、夏は「いや、甘えよう」とつぶやきます。
津野(池松壮亮)が海のもとへやってきます。ケーキを持って。そして弥生(有村架純)が顔を出します。さらに、大和(木戸大聖)もやってくると、気まずそうに扉を閉めました。
ネタバレ③夏と弥生の別れは無駄じゃない
夏と弥生がはじめて一緒に一夜を過ごした日。弥生は、夏の部屋でうたた寝していました。
夏「一緒にいても楽しくないだろうし」
弥生「私が楽しいかどうかは私が決めます」
夏「すみません」
弥生「でも横にいて寝てしまうほど居心地がいいです。私は楽しいのでお構いなく」
終電が迫ってきていたため、帰ろうとするものの、2人はいっしょにいたいと思っていました。
弥生「朝さっといなくなるのでまだ居てもいいですか?」
夏「いてください」
弥生「じゃあいます」
夏「はい」
弥生が海といっしょにいて、仕事終わりの夏と合流します。
夏は「オレも楽しかったんだよね」と、伝えます。
弥生は休日出勤ことかとはじめは思いますが、違いました。
夏は弥生といた日々を、楽しかったと伝えたかったのです。
2人が付き合ったこと・別れたことだって、無駄じゃないと。
ネタバレ④水季の手紙の内容は?
水季が残した手紙を、夏は読んでいました。
夏くんへ
お久しぶりです。元気でしたか?
内緒で産むと決めたこと後悔していません。夏くんはいなかったけど、海と過ごせて幸せでした。
1人で海を育てたわけじゃないよ。たくさんの人に助けられました。たまに夏くんがいてほしいと思ったことはあったけど、全然だいじょうぶでした。海と、海を大切にしてくれる人たちがいたからです。
その人たちは、絶対に夏くんのことを大切にしてくれます。いっしょに過ごした人も場所も、海や夏くんのことを忘れません。
頼って甘えてください。
親から子へのいちばんの愛情って、選択肢を上げることだと思う。海には、自分の足で自分の選んだ道を進んでほしい。夏くんには、大きくなっていく海の足跡を後ろから見守ってほしいです。
私たちがお別れしてから、夏くんはどんなふうに生きていましたか?
だれと出会って、だれと過ごしてきましたか?
なにを知って、なにを大切にしてきましたか?
わたしや海とは関係ない、夏くんにとっての大切なものがあっていいはずです。
思い出を捨てないでね。
人は2人の人から産まれてきます。
1人で生きていくなんてムリなんだよ。
夏くんもだれかと生きていね。
海を幸せにしながら。自分も幸せになってね。
2人がいっしょにいる姿を見れないのは、ちょっと残念だけど。想像するだけで、幸せな気持ちになれます。
海と生きることを選んでくれてありがとう。
海の母より
ネタバレ⑤追伸の内容は?
夏と海は、海岸沿いを歩きます。
水季の手紙には、メモ書きのような追伸がありました。
追伸
海はどこから始まっているのかわかりますか?
娘の海に聞かれて、水があるところかなあと、曖昧な答えしか、できませんでした。
始まりは曖昧で、終わりはきっとない。
今までいなかった夏くんは、いつからかパパになっていて。
今までいなかった私は、いなくなっても海のママです。
父親らしいことなんて、できなくていいよ。
ただ一緒にいて。
いつかいなくなっても、一緒にいたことが、幸せだったと思えるように。
『海のはじまり』登場人物
- 月岡夏(目黒蓮):印刷会社で働く28歳の青年
- 百瀬弥生(有村架純):夏の恋人
- 南雲海(泉谷星奈):水季の娘
- 月岡大和(木戸大聖):夏の弟
- 南雲水季(古川琴音):夏と大学時代に付き合っていた
- 津野晴明(池松壮亮):水季の職場の同僚
- 南雲朱音(大竹しのぶ):海の祖母
- 南雲翔平(利重剛):海の祖父
『海のはじまり』スタッフ・主題歌
- 脚本:⽣⽅美久
- 音楽:得田真裕
- 主題歌:back number『新しい恋人達に』
- プロデュース:村瀬 健
- 演出:⾵間太樹(AOI Pro.)、髙野舞、ジョン・ウンヒ(AOI Pro.)
『海のはじまり』最終回感想
ついに最終回を迎えました…。
だれかに頼っていい、甘えていい。夏がそう思えるようになって、海のまわりにはたくさんの愛をそそいでくれる人がいることが伝わりました。
そして水季の手紙。頼っていいということ、これまで頼ってきた人たちがいるということ。夏も夏の幸せを考えてほしいという内容でした。
家族とはなにか? 形はなくて、親だけじゃなくて、子どものまわりにはたくさんの人との関係がある。それぞれを自立しながら、ゆるやかにつながっていく。だから前に進んでいける。
最終回まで見てきてよかったと思いましたし、ホントにていねいに作られた作品だと感じました。