ドラマ「放送局占拠」で、青鬼こと大和(菊池風磨)が発した、「あの人と会ったから私は鬼になりました」という発言。この「あの人」が一体誰なのか――。
今回はこの「あの人」について、考察を深めていきます。伏線や演出、セリフの裏に隠されたヒントを元に、徹底的に分析していきます。
「あの人」とは?
青鬼が刑事・伊吹(加藤清史郎)に向けて語ったシーンが今回の考察の中心です。のっぺらぼうをスタンガンで気絶させた後、大和がこう語ります。
「2年前、そんな私の前に“あの人”が現れました。あの人に会って、私はもう一度鬼になりました」
「あの人は、あなたにも深く関係のある人物です」
この一連のセリフから見えてくるのは、「あの人」=物語の核に関わる人物であり、伊吹とも関係が深いということがわかります。
ヒント①:「大切な人を奪った」という言葉
ここでのキーワードは「奪われた大切な人」です。のっぺらぼう(死体遺棄屋)に奪われた=殺された可能性があります。そしてその人物はすでに亡くなっていると推測されます。
つまり、「あの人」とは亡くなった“大切な人”の死をきっかけに現れた人物だということです。
ヒント②:「あなた(伊吹)にも関係がある人物」
「あの人」は、伊吹刑事にも“深い関係”があるとされています。この「深い関係」とは何か――考えられるのは以下の3パターンです:
- 警察関係者(同僚・上司など)
- 家族(血縁関係)
- 元恋人・婚約者
この中で該当しそうなのが、伊吹の“元恋人”神津風花です。
神津風花が鍵を握る?
神津風花は、5年前に亡くなっていますが、青鬼が語った「あの人」と会ったのは2年前。このタイムラインから、神津風花本人が面会に来た可能性は消えます。
では、どういう可能性があるのか?
それは――
神津風花の死に疑念を持った“遺族”や“関係者”が、大和の元に面会に来た
という説です。
例えば、神津風花の母親や兄弟などが「自殺ではなく他殺では?」と感じ、神津風花と親しかった大和に「真相を暴いてほしい」と懇願したのではないでしょうか。
これが“大和が再び鬼になった理由”であり、“あの人”と呼ばれる人物なのでは?と考察できます。
大和と伊吹:同じ女性を愛した男たち?
この構図がもし真実であれば――
- 大和と神津風花には、かつて恋愛感情や特別な関係があった
- 神津風花はその後、伊吹と恋人関係になり、事件で命を落とした
- 大和は神津風花を失い絶望し、打ちひしがれていた
- 神津風花の死の真相を求めて現れた“あの人”により、大和は復讐を誓い「鬼」へと変貌した
つまり「同じ女性を愛した男たちが、真実を求めて共闘している」構図も浮かび上がります。一見敵対しているようで、どこか通じ合っている空気があるのもこの2人の関係の深さゆえかもしれません。
「本庄」説はあるのか?
ネットでも囁かれるのが、かつての病院占拠事件のメンバーである本庄が「あの人」ではないかという説です。しかしこの説にはいくつかの弱点があります。
- 本庄が大和を再び鬼にさせるほどの強い動機が不明
- 面会時の発言内容が想像しづらい
- “あなたにも関係がある”=伊吹との繋がりが曖昧
本庄が情報を流す役だったとしても、核心に迫る動機としてはやや弱く、現時点では神津風花説の方が整合性が高いといえるでしょう。
まとめ:現時点での最有力候補は神津風花関係者
現時点の考察で最も可能性が高いのは、以下の構図です。
- 「あの人」=神津風花の遺族や身近な人間(例:母親・兄弟)
- 大和は神津風花を“奪われた大切な人”として認識
- 面会に来た人物が神津風花の死の真相を訴え、それが鬼になるきっかけに
- 伊吹にも関係がある=かつて神津風花と恋人関係にあったため
青鬼=大和は、正義でも悪でもない、非常に人間的な動機で鬼になったのかもしれません。
物語の核心に迫る「あの人」の正体。今後の展開にも要注目です。

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