MENU

弱点克服はいらない。『さあ、才能に目覚めよう』で強みを活かすべき理由を知る

みなさんは自分の強みを把握していますか?

僕は何となくしか、把握していませんでした。それが本書を読むと、自己分析ができて、強みの重要性がよく分かる。すっげぇうさんくさいタイトルですけど、かなりまともな内容で、今の自分にもピッタリでした。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

本書の目的は、「強み革命」を起こすこと。

要は、「弱点に目を向けて、短所を改善しようとしても遠回りでしょ? 強みに目を向けようよ。才能はだれにでもある。長所をガンガン強化していったほうが、個人もチームもハッピーになれるよね」というわけです。

どんな本?

成功者たちにひたすらインタビューした結果がベースになっています。その結果、共通項が分かったというのです。

成功を収めた人々すべてに共通することだが、持てる才能を最大限に発揮し、自らの強みを磨き、仕事に活かす術を知っていたからだ。

その強みを知るために、本書では「ストレングスファインダー」という診断テストを受けることができます。あなたの強みが分かりますよ、というテストで、全34の強みから5つが選ばれます。

IDが一冊ごとに記されていて、そのIDを入力することで、診断が受けられる仕組みになっているんですね。

だから中古で購入しても診断が受けられない…
商売上手です。

強みを生かすことの大切さ

冒頭で記されるのが、2つの誤った認識です。

  • 人はだれでもほとんどすべてのことにおいて、能力を発揮することができる
  • だれにとってまも最も成長の余地があるのは、その人の一番弱い分野である

…完全にそう思っていたぞ、これ。仕事とかで上手くできないことがあると、その弱点を克服せねば! とやたらと焦っちゃう。

弱点克服に時間とエネルギーをかけてはダメで、本書からすると、弱点とは「すぐれた成果を得るのに妨げとなるもの」。気にしても仕方ないんですね。

では、成長するにはどうすればいいか?

自らの強みを深く理解する。まずは、これだけで良いというわけです。

強みとは何か?

「強み」とは、ひとことで言ってしまえば、「常に完璧に近い成果を生み出す能力」になります。

これなら分かりやすい。「強み」は苦労して手に入れるものでもなく、その人から離れるものでもない。

強みは、以下の3つが組み合わさっていると定義されています。

  • 才能:
    無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン。才能となるさまざまな資質。何かを生み出す力を待つ資質。

  • 知識:
    学習と経験によって知り得た真理と教訓。
    知識は事実に基づく知識と、経験によって身につく知識がある。

  • 技術:
    行動のための手段。技術は経験に基づく知識の体系化をもたらす。

強固な人生を築くために

強固な人生とは、自らの強みを中心に据えて築かれた人生。著者によると、「一進一退を繰り返した果てに築かれるもの」としています。

強みを把握してから、試行錯誤を繰り返すことで、強固な人生が築かれていく。

強固な人生を築くのに、最も大切な三原則はこちらになります。

  1. 強みは首尾一貫することができて初めて、真の強みになるということだ。安定性があってこそ成果も予見できる。

  2. 満足のいく成果を得るには、自らの職務に関わるすべての業務に適した強みを持つ必要はないということだ。

  3. 傑出した存在になるには強みを最大限に活かせ、ということだ。

レベルが高いことを継続してできる。それこそが強みというわけですね。

3つの革命ツール

強固な人生を築くための具体策も紹介されています。必要となる3つの革命ツールは、やはり自分のことを知る、ということでしかないようです。

  1. 才能か後天的な能力か?
    天性の才能を活かすべき。後天的な学習では飛躍的な成長など絶対に期待できたい。才能と経験によって身についた能力かを区別する。

  2. 才能を特定する
    客観的に自分を見つめる。コツをつかめるか、発展できるか、没頭できるかなど。切望、修得の速さ、満足感が手がかりとなる。

  3. 才能を言葉であらわす
    才能を表す共通言語が必要。強みを説明するには新たなことばが必要となる。
    弱点の言葉はたくさんあるが、強みを表す言葉は少ない。

成功を収めたときの瞬間を、再生できるかどうか。これって言語化して理解しておけると、良いなぁと。

資質は一生変わらないのですが、もちろん変化はあり得るそうです。新たな知識や技術を身につけることで、意欲的に取り組める新たな分野が見つかる可能性は大いにある。そうなると、新たな強みも築けるということですね。

弱点への戦略

これまでヘッポコだと思われていたのに、いきなり仕事で開花する人っていますよね。その場合も何かが変わったわけではないと本書では解説されています。

実は何も変わってない。決して変えることのできないもの、すなわち才能を受け入れただけ。才能を中心に日々の暮らしを集め直すことで、われわれは自覚的になれる。

弱点克服に時間をかけるなと言いながらも、弱点への戦略も教えてくれます。

  • 1少しでもよくする
  • 2サポートシステムをつくる
  • 3才能の力で弱点に打ち勝つ
  • 4パートナーを見つける
  • 5とにかくやめてみる

いずれにしても弱点克服もある程度で良いということですよね。

優れたマネージャーとは?

すぐれたマネージャーの定義も、短い言葉ながらも納得でした。

人の才能発揮一人ひとり独自のものであり、永続的なものである。

成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である。

この考え方を忘れずに、結果を出せれば、これこそ理想ですね。

ストレングスファインダーの結果…

僕がストレングスファインダーを受けた結果は…

特長的な資質は以下の5つでした。

  • 収集心
  • ポジティブ
  • 学習欲
  • 社交性
  • 着想

次でそれぞれの詳細を見ていきますが、あくまで個人的な話なので、興味がなければ読み飛ばしてもらえればと思います。一例として少しでも参考になればと。

5つの強み

目次

収集心

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を惹かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。

僕はモノの収集癖はないので「収集心」ってピンとこなかったのですが、情報の収集癖はあるなと。自分の中への情報蓄積に興味があって、即効性があるものでなくても、保管しておけばいつか役に立つという考えはあります。面白い言葉が出てきました。

ポジティブ

あなたは人をよく誉め、すぐに微笑みかけ、どんな状況においても常にポジティブな面を探します。あなたのことを陽気と言う人もいます。あなたのように楽天的になりたいと思う人もいます。しかし、いずれにしても、人々はあなたの周りにいたいと思います。

これは自分でも意識していること。なかなか難しいことですが、生きていることは素晴らしい、という信念は持っていたいなと。苦しいときこそ、ユーモアが大事だと思っていますが、そのこともズバリ書かれていて、びっくりでした。

学習欲

あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。

収集心とも近いのでしょうか。学習することって、大人になるとめちゃくちゃ楽しい。学習の成果よりも学習のプロセスを大事にするみたいで、ゴールに向かえてない気もするけど、やっぱこういうところあるなぁと思いました。

社交性

社交性のWooとはWinning Others Overの略、つまりほかの人を魅了することにつきます。あなたは知らない人と出会い、彼らにあなたを好きにさせることに挑戦するのが大好きです。あなたは知らない人を怖がることがめったにありません。むしろ、あなたは見知らぬ人に元気付けられます。あなたは彼らに惹かれるのです。

初対面でほぼ緊張はなくて、いろんな人を知りたい欲求は強い方だと思います。

着想

あなたは着想に魅力を感じます。では、着想とは何でしょうか? 着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。着想とは結びつきです。あなたのような考え方を持つ人は、いつも結びつきを探しています。見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。

できているかは別として、物事を違った角度で見たいとは思ってます。編集者っぽいと言えるのでしょうか。

さいごに

この5つの資質は常に思い返してみようかなと思います。

本書から最後に以下を抜粋しておきますね。

人生における真の悲劇とは傑出した強みを持たないことではなく、強みを活かせないこと。「日陰の日時計がいったいなんの役に立つのか」

それにしてもタイトルは間違ってないけど、もうちょい良いのなかったのかな?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次