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清水富美加の暴露本のスピード出版、何がすごい?編集者として考察する

清水富美加『全部、言っちゃうね。』が2月17日に発売されました。

緊急出版とはよくあるけど、このスピードは異常です。

元出版業界で編集者をしていた経験から言わせると、あり得ない。超絶ビビってます。暴露内容よりも、出版スケジュールが早すぎて困惑しています・・・

本来の出版だと最速でも2ヶ月近くかかるわけで(もちろん雑誌は別だけど)、どーなってるのでしょうか!?

暴露本の出版スピードの異常さ

とにかく、まずはこれまでの清水さんの流れを振り返ってみます。

  • 1月18日…守護霊インタビューにより、信者だと公にする
  • 1月28日…出家すると言い出した
  • 2月3日…清水富美加の守護霊インタビュー本を発売
  • 2月6日…最後の仕事で連絡が取れなくなる
  • 2月11日…Twitter新アカウントを開設
  • 2月12日…出家したことをFAX
  • 2月16日…Twitterで暴露本の発売を告知
  • 2月17日…暴露本が発売される

怒涛の展開でしたよね。

一方で、通常の出版サイクルをざっくりまとめると、こんな感じなんですね。

  • 企画決定
  • インタビュー取材
  • 原稿執筆…ゴーストライターが書いていると思われる
  • ゲラチェック…実際の本のレイアウトで印刷してチェック
  • データ入稿…データを印刷所に渡す
  • 色校・白焼き…印刷所から送られてくるものをチェック
  • 下版…すべて完了して印刷がスタートできる状態のこと
  • 見本出し…見本として実際の本を数冊だけ渡す
  • 取次搬入(発売)…取次を経由して全国の書店へ

『全部、言っちゃうね。』の発売日である2月17日から逆算すると以下になります。

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12月に書籍の企画を決定している計算になりました。

ところが、Jcastニュースが幸福の科学に取材したところによると、清水さんのインタビューは「2月11日から数回にわけて行ったもの」だそうです。

全文表示 | 清水富美加「レプロ社長を殺したいと思った」 暴露本『全部、言っちゃうね。』衝撃内容 : J-CASTニュース

いやいやいや、ちょっと待って! 2月11日に取材して、2月17日に発売だと!?

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いろんな工程をすっ飛ばしてますけど・・・。

現に同じく2月17日発売された、ASKAの暴露本『700番 第二巻/第三巻』は、制作スタートしたのは12月末ではないかと。11月25日に二度目の逮捕があって、12月19日に嫌疑不十分で釈放。このころに書籍の企画が決まったとすると、出版サイクルにぴったりなんですね。

700番 第二巻/第三巻

700番 第二巻/第三巻

結論

『全部、言っちゃうね。』の異常な出版サイクルがわかっていただけたでしょうか。

実は版元の幸福の科学出版」は、信じられないスピードで出版すると言われていて、今回は超特急対応をしたと予想されます。

守護霊インタビューも出版までが無茶苦茶はやい。HPなどから推測すると、霊言収録されて書籍化まで、そのサイクルが1週間のときもあるようです。

もちろん清水さんのインタビュー時期が本当はもっと前だった可能性はあります。それでも、ちょっと常識では考えられない。出版流通システムが盤石で、守護霊インタビューで鍛えられた制作チームがそろっているのでしょう。

書店は幸福の科学絡みのところであれば、取次は挟まずに本を並べることができます。また印刷も中でできるのかもしれません。

どんな制作体制なのか、かなり気になりま。週刊『全部、言っちゃうね。』が出せるレベル。

『来週もまた言っちゃうね。』

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