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【アメトーーク!】「本屋で読書芸人2017年」で紹介された本をほぼ全部まとめる

2023年4月に放送された読書芸人については、こちらでまとめています!

2021年12月2日放送された回はこちらから!

『アメトーーク!』秋の恒例ですね、「本屋で読書芸人」が2017年11月16日に放送されました。ピース又吉直樹、光浦靖子、カズーレーザー、そして東野幸治が出演。番組内で紹介されていた本をほぼ全部まとめていきます。

絶対読みたい! おすすめ本

先に番組内でも熱く紹介されて個人的に読みたいと思った本を紹介していきます。これは読まねばと思える作品ばかり!

『妻に捧げた1778話』眉村卓(カズレーザー推薦)

余命一年を宣告された妻のために毎日ショートストーリーを書くことに。

最後は奥さんが亡くなられた日に書かれた話。カズレーザーが15年ぶりに泣くほどの感動が押し寄せるらしいです。これはチェックしないとですね。

http://www.taka578.com/entry/2017/11/23/112624www.taka578.com

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭(又吉直樹推薦)

著者はオードリー若林。キューバ3泊5日の旅行エッセイで、旅している気分になれる。

又吉曰く、登場人物がチャーミングで好きになれる。若林が旅行エッセイを出していたのはうっすら知っていたけれど、ノーチェックでした。身内だから誉めてるという感じでもなかったです。

『残像に口紅を』筒井康隆(カズレーザー推薦)

文字が1文字ずつ消えていく。言葉とともに概念が消えていく。当時の単行本は後半が袋とじになっていて、つまらなかったら返金するというシステムをとっていた。

筒井康隆はほかにもギミック本は書いていて、ガズレーザー好みなんでしょうね。

http://www.taka578.com/entry/2017/11/19/190256www.taka578.com

『生者と死者』泡坂妻夫(カズレーザー推薦)

まずは短編小説として読める。袋とじを切り開くと長編ミステリーが読めるという仕掛けになっている。文字数まで計算している作り。

泡坂妻夫はマジシャンでもあり、ギミック本の帝王と言ってもいいでしょう。個人的には『しあわせの書』のギミックがすごくて、後半に本のすべてに仕掛けがあることが明かされます。こちらもおすすめです。

『紀州のドン・ファン』野崎幸助(東野幸治推薦)

たくさんの美女と交際したいという理由で金持ちになり、美女4000人に30億円貢いだ男。ナンパテクニックもあり。

この本は気になりました。ぶっ飛びすぎてて規格外な人物ですよ。ちょっと宮迫へのイジリにも見えたけど…。

『i』西加奈子(光浦靖子推薦)

アメリカ人の父と、日本人の母の養子となったシリア人の主人公。恵まれた環境なのに自虐的になり自身の存在を問う。

西加奈子作品は読書芸人ではもはやレギュラーですね。光浦さん曰く「西さんは究極の共存の人」らしい。

『臣女』吉村萬壱(光浦靖子推薦)

旦那が浮気をする。バレて奥さんが奇病にかかる。どんどんでかくなる巨大化していく。

あらすじ聞いてるだけで度肝抜かれました。後半は糞尿の話だってさ。だけど純愛ものらしい。気になりますね。

『ピンポン』パク・ミンギュ(光浦靖子推薦)

いじめられっ子の男子中学生2人が原っぱで卓球を始める。ピンポンのリズムによって会話が始まる。そして卓球屋に通うが店主は実は宇宙人だった。中学生が人類滅亡を止めるために卓球の試合に挑む。

こちらもすごい展開です。冒頭エピソードは泣けるそうで、手にとってみたいですね。

2017年読んだお気に入り本

読書芸人たちが今年読んで好きだった本を紹介しています。ズラーっと本棚に並べて紹介するのですが、本の表紙を見てるだけでワクワクです。

目次

ピース又吉直樹

『ビニール傘』岸政彦

大阪の片隅で暮らす若く貧しい男女の物語。大きな事件が起こるわけではないが、ディティールが細かく描かれている。

又吉はこういうディティール系小説を好む傾向がありますね。大阪の街に入り込んだ雰囲気が味わえそうです。雨上がり決死隊の蛍原が、本の薄さに着目。これなら読めそうと言っていて、読書芸人からソコかよ!と突っ込まれてました。

『成功者K』羽田圭介

ある朝目覚めると、Kは有名人になっていた。TVに出まくり、寄ってくるファンや知人女性と性交を重ねる。

これよく本屋で見かけるんですけど、著者の顔がドンと出すぎで手に取ることもしてなかったです。又吉が羽田本人の実話かフィクションか、かなり突っ込んだ内容と紹介していて、おもしろそうですね。やっぱ人から勧められると触手が伸びるのだなと。

『しんせかい』山下澄人

著者は富良野塾出身。19歳の主人公が演劇塾に入り農作業をしながら稽古に励む2年間を描く。

富良野塾は特殊でみんな共同生活するんですね。寝食を共にするわけで、そこにはいろんな感情も混ざり合う。いいことも悪いことも。そのあたりが描かれているなら、気になりますね。

『ゆらぐ玉の緒』古井由吉

短編集。又吉が激しくおすすめしていました。目に見える風景のことから感覚や世界を繋いでいって本人もその先の展開がわからないまま書いている感じがするそうです。頭の後ろがグングンとなる読書ゾーンに入ったら、すべての内容が分かってくるとか。又吉の読書オタクっぷり全開で、この本の紹介には熱を感じました。東野、多少引いてましたね。

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

『歩道橋の魔術師』呉明益

『R帝国』中村文則

『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』せきしろ

『i』西加奈子

『神秘大通り』上巻 ジョン・アーヴィング

『神秘大通り』下巻 ジョン・アーヴィング

東野幸治

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

ピアノコンクールでのライバルたちの演奏を描く。

曲を知らなくても文章でどんな曲なのかがわかるというのがすごいと、読書芸人みんなが絶賛! 確かに音楽を文章で描くという難業に恩田陸が挑み成功しているわけで、有名どころすぎるけど紹介に値しますね。

『ルビンの壺が割れた』宿野かほる

Facebookのメッセージだけでやり取りされていく。

全文無料公開でも話題になりました。東野はどんでん返しが好みだそうです。これは読んでるんですけど、あまり評価高くないです。オチへの展開が強引で、好き嫌いは分かれる作品かなと。

『明るい夜に出かけて』佐藤多佳子

ラジオリスナー同士の交流を描いた小説。

芸人アルコピースの実際のラジオを聴いている設定なので、芸人としては嫉妬すると東野が語ってました。なかなかおもしろい設定です。

『紀州のドン・ファン』野崎幸助

『R帝国』中村文則

『ホワイトラビット』伊坂幸太郎

『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻

『1984年のUWF』柳澤健

『全裸監督 村西とおる伝』本橋信宏

光浦靖子

『罪の声』塩田武士

グリコ・森永事件をフィクションで推理している。

著者が新聞記者のために細かい検証が物語に詰め込まれているそうです。

『i』西加奈子

『臣女』吉村萬壱

『ピンポン』パク・ミンギュ

『星の子』今村夏子

『東京自叙伝』奥泉光

カズレーザー

『応仁の乱』呉座勇一

あまり知られていない応仁の乱をこれまでになく分かりやすく書いている。

カズレーザーは小説ではないジャンルもあって、ベタなのもあるけど、切り口が違っていいと思いました。

『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ

ホモ・サピエンスがなぜネアンデルタール人に勝てたのか? 認知革命という言葉も本書のキーワード。

東野が勧めていたそうで、上巻の前半がおもしろい!と力説。で、上巻しか読んでないことが判明して、カズレーザーがびっくりしてましたね。下巻もおもしろいですよ。

『ムー公式実践・超日常英会話』宇佐和通/石原まこちん

英語の実用書。例文がやっぱりムーですね。ナイスなチョイスでした。

『妻に捧げた1778話』眉村卓

『スティーブ・ジョブズ』

東野幸治におすすめする本

初登場の東野幸治に向けて、3人がおすすめ本を紹介! 東野はファンタジーすぎないものをリクエストしていました。

ピース又吉直樹がおすすめ

『ゴランノスポン』町田康

短編集で独特の文体が気持ちいい。人間の本質に迫ってくるというのが、又吉のおすすめポイントでした。

光浦靖子がおすすめ

『夜の谷を行く』桐野夏生

連合赤軍をベースに1人の女性の死と再生を描く。

光浦は桐野夏生作品、好きなんですね。何度か選んでいる印象です。

カズレーザーのおすすめ

『岳飛伝』田中芳樹

中国人が想像する一番の英雄。大河歴史スペクタクル。

岳飛といえば北方謙三が描いた小説が思い浮かびますが、田中芳樹も描いていたんですね。エンタメ色が強いでしょうし、おもしろそうです。

読書芸人のプレゼン本!

個人的に好きな本というよりは、周りにおすすめしたい本。それぞれテーマを持って、プレゼンしていました。思い入れがあるから、このコーナーが一番面白かったです。

ピース又吉直樹 教科書に載っている小説

 

『走れメロス』

メロスをタレントの照英だと思って読むと、味わい深い。メロスはけっこう酷いやつだと又吉が力説していました。

また教科書に掲載されていた『沢田さんのほくろ』(宮川ひろ)も紹介。又吉が一番最初に感情移入できた小説かもしれないと語っていました。沢田さんはおでこにホクロがある。学校の男子が「大仏」と言ってしまうと、沢田さんが大仏の格好をしながら涙を流す。ノリツッコミ泣き。

カズレーザー ギミック本

『残像に口紅を』筒井康隆

『生者と死者』泡坂妻夫

光浦靖子 私が必ず泣ける本

『八日目の蝉』角田光代

行き場のない母性を持て余す。愛人が正妻の赤ちゃんを盗んでしまう。

光浦が声に出して読みながら泣こうとしたけど、失敗でした。

『ねこのおうち』柳美里

ボケてしまったおばあちゃんと懐いた猫の話。

こちらは小田和正の曲を流すというドーピングで泣くことに成功。あれ、趣旨が変わってる??

というわけで

かなりの収穫がありました。カズレーザーの推薦本がAmazonランキング上位を占めるなど、いま本の帯をお願いするならこの人なのかも! 分かりやすい選考も影響しているのかもしれませんね。また次回の読書芸人が楽しみです。

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