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『転職の思考法』から意思決定が人生を変えることを学ぶ

転職って怖くないですか?

いまの職場から離れるということは、環境が激変するということ。本書ではその理由をズバリ教えてくれます。

転職というのは多くの人にとって「初めての意思決定」だからだ。

転職が当たり前の時代。だけど流れて転職しました、だと失敗する可能性が高い。やっぱり本人の納得感がないとダメだと思うんですね。

本書のタイトルは『転職の思考法』です。そう、転職すること自体をどう捉えるかが書かれているのです。

ほぼ転職=仕事論になっているので今すぐ転職を考えてない人でも参考になる話だなぁと。あと物語形式なので読みやすいのもポイント高いです。

会社選びの3つの基準

そもそも会社ってどんな基準で選べばいいのでしょうか。

  1. マーケットバリュー
  2. 働きやすさ
  3. 活躍の可能性

マーケットバリューは、「技術資産」「人的資産」「業界の生産性」で決まるとしています。つまりは、スキルと人脈、業界自体が勢いあるかですね。

どんな仕事もいつかは消滅する

業界の生産性はかなり大きな要素として本書でフォーカスされています。どんなにがんばっても業界自体がシュリンクしていくとツラい…。

「仕事のライフサイクル」はおもしろい話で、すべての仕事はライフサイクルに沿って生まれては消えていくと。

ニッチ→スター→ルーティンワーク→消滅

はじめはニッチなわけです。需要が伸びたらスターになる。そして量産するためにルーティンワークになりやがて消滅する。

長いスパンだったり短いスパンだったりはありますが、仕事自体のライフサイクルは意識しておいた方が良さそうです。

伸びるベンチャーを見つける2つの方法

では業界の生産性を見極めるにはどうすればいいのでしょうか。

  1. 複数のベンチャーが参入し各社が伸びてるサービスに注目する
  2. 既存業界の非効率をつくロジックに着目する

プレイヤーがどれだけいるかということですね。いまだったらAIとか動画とかですかね。

人間にはtodo型とbeing型がいる

転職って自分は何がしたいんだっけ?ということを突きつけられる経験だと思うんですよね。

だからどんなタイプかを見極めるのが大切になってきます。

  • todo型:何をするかに重きをおく人
  • being型:どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する人。

being型の人は、マーケットバリューを高めておかないと迷いがち。仕事でつく小さな嘘を最小化することも指摘されています。

「自分にラベルを貼る」って考え方もすぐ使えます。

  • 好きなことをわかったらラベルを貼る。
  • ラベルが強固になるかという判断軸で仕事を選んでいくこと

これがブレずにマーケットバリューを高め、コモディティ化を避けることにつながるというわけです。

自分の市場価値を測るための9の質問

自分の市場価値を測るための9の質問は、常に突きつけておきたい項目です。

  • 会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
  • そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?
  • 他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか?
  • その経験は、世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?
  • 社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人がどれだけ存在するか?その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
  • 社外に、自分のために喜んで力を貸してくれる人物がどれだけ存在するか?その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?
  • 自分が所属しているマーケットの「一人当たりの生産性」はどれだけ高いか?
  • 自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?
  • 今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長を見込まれるか?

これからの時代に常に持っていたい思考法

意外と忘れがちなのが、転職において周囲の理解が必要なことで、そのための方法も教えてくれます。ロジック固める、共感してもらう、最後は信じてもらうこと。この3つのステップで奥さんや恋人や親に理解してもらう。

でも、意思決定は、いちばん情報を持っていて、いちばんコミットしている人間がやるべき。本人にしかわからない部分があるというのは、まさにそのとおりだなと。

転職とは、自分の意思で決定すること。これからの時代を生きていくために読んでおくべき内容でした。おすすめです!

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