Microsoftの伝説のプログラマーである著者によるアウトプット術。
これだけの実績があるのに、アウトプットしないと知られないで終わる可能性が高いわけです。
アウトプットがどれだけ価値があるのかについて解説しています。
アウトプットの準備
アウトプットをするにはもちろんインプットが必要になります。特に大切なことは、インプットのときにできるだけ生の情報を直接受け取ること。
一次情報ですね。
著書の中では、アマゾンの戦略について発信したければ、誰かが書いた解説本よりも、ベゾスのインタビューをソースに使うという例が紹介されています。
オリジナルな情報に近づくことで、文章に説得力が生まれるというわけです。
目的はパーソナルブランディング
アウトプットする目的は、パーソナルブランディングを行うことになります。」
パーソナルブランディングとは、個人の名前を知ってもらうこと。その人の経験や経歴を反映した上で、多くのひとがその人を信頼し、発言に耳に傾けるようになることを意味します。
個人が注目されることで、さまざまな出会いが生まれ、複合的な価値が生まれる可能性があります。
プレゼンテーションとディベートが足りない
文章とは感情や感想ではなく、情報を伝える道具。
アウトプット術
それでは具体的にどうアウトプットしていくのか、確認していきます。
- ステップ1 テーマを決める
- ステップ2 読者を決める
- ステップ3 書く場所を決める
テーマ・ターゲットを決めていき、書く場所(プラットフォーム)も決めます。
そして、セルフプロデュースを行います。通常、編集者とかが考える視点は以下のようもの。
- 対象となる読者層を決める
- その人たちに喜んでもらえるトピックを選ぶ
- そのトピックを書くのに適した筆者を選ぶ
- 必要なサポートを提供する
- 筆者のモチベーションを高め、締め切り以内に書かせる
- 筆者が書いた文章がより多くの人に読まれるための工夫をする
これらの視点を自ら持つというわけです。
プレゼン術は結論から先に
アウトプットは文章に限らないわけで、本書には講演会などのプレゼン術も書かれています。
- 冒頭のスライド1枚にポイントをまとめ、今日伝えたいのはこれです、と宣言する
- 伝えたいポイントを何枚かのスライドを使って説明する
- 最後に今日伝えたかったのはこれです、とまとめスライドで繰り返す
結論から伝えてまとめでサンドイッチするという感じですね。
文章術本も気になる
本書で紹介されている文章術の本が以下になります。
- 『理科系の作文技術』
- 『頭の良くなる短い、短い文章術』
- 『文章表現 400字からのレッスン』
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