『世界一受けたい授業』(2020年6月6日放送)で、おすすめ本の紹介がありました。出演したのは、フワちゃん、上白石萌音さん、岩田剛典さんらです。
番組内で紹介されていた本をほぼ全部まとめていきます。
- 『記憶喪失になったぼくが見た世界』坪倉 優介
- 『マリアビートル』伊坂幸太郎
- 『アミ小さな宇宙人』エンリケ・バリオス
- 『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース
- 『ハサミ男』殊能将之
- 『美の旅人』伊集院静
- 『大人の流儀』伊集院静
- まとめ
『記憶喪失になったぼくが見た世界』坪倉 優介
大学入学して2ヵ月後に交通事故に。このとき頭を強く打って記憶喪失になった男性のノンフィクション本。
過去の記憶や普段使っている言葉、父母の存在も忘れてしまった状態になった場合、どのように世界が見えているのか?
例えば、けむりがモヤモヤ出ていて中をのぞく光るつぶつぶが入っている。これは米を見たときの感想です。幸せな感覚だけは残っているわけです。
もっと食べたいときは「おいしい」と言うことを母親から教えられて、「おいしい」という感覚を掴んでいきます。
お風呂に入ったときのエピソードは衝撃的です。
ほわっとした感覚を持っていたのに、別の日は違う感覚でした。水風呂のままだったのですが、熱い寒いがわからないので理由がわからず、いつかほわっとした幸せがくるはず、とお風呂に入り続けていたそうです。
そして日常を取り戻そうと、事故から3ヵ月、大学に復学します。徐々に生きる意味を取り戻して、何気ない日常の幸せを感じることができるようになったのです。
いまは、染め物職人になっていて、その場面も紹介されました。
「事故に感謝するつもりはないが、人生に後悔するつもりはない。明日どんなことで楽しめるか自分の人生を全力で放り込みたい」
『マリアビートル』伊坂幸太郎
月20冊くらい読むフワちゃんが今読んでほしい本。
東京発盛岡行きの東北新幹線で、複数の殺し屋が入り乱れるストーリー。この殺し屋たちが個性的で、ちょっと間抜けだったり、子供思いだったりするんですよね。伊坂作品のなかでも人気が高い1冊です。
『アミ小さな宇宙人』エンリケ・バリオス
常に2冊本を持ち歩く読書家・岩田剛典さんが紹介した本。
少年が宇宙人アミと出会い、旅をする物語。宇宙人が人間に対して足りないことを投げかけてきます。
「ものごとを問題としてとらえるのではなくて、残り越えるための自分自身への挑戦として考える」
「人間の進歩とはエゴを減少させて愛が育っていくことを指すんだよ」
読む前と読み終わったとで物の考え方が変わると、本をあまり読まない人こそおすすめしたいと話していました。
『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース
女優の上白石萌音さんが紹介した本。絵本のような挿絵とともに、世界のことわざが紹介されています。
「ロバにスポンジケーキ」はポルトガルのことわざで、物の価値とか扱いを分かっていない人にあげることを意味します。
「あなたのレバーをいただきます」は、ペルシャ語のことわざで食べちゃいたいくらい愛しているという意味。
「ピラニアがいっぱいの川でワニは背泳ぎする」はブラジルのことわざで、危険な場所に行くときはいつも以上に警戒するべきという意味。
プレゼント本にもよさそうな内容でした。
『ハサミ男』殊能将之
「1発でだまされる小説の代表」と有田哲平さんが紹介していました。ミステリー小説としてはもはや定番。
『美の旅人』伊集院静
上田晋也が紹介していた本。直木賞作家の伊集院静さんが、フランスやスペインの美術館を巡った紀行文です。作家らしい視点で解説していきます。
『大人の流儀』伊集院静
こちらも番組内で紹介されていました。「若者よ!すぐ答えを求めるな」は今も心に響く言葉だなと。
またくも膜下出血後に記した新社会人に向けた言葉も紹介されていました。
「人は己以外の人のために何かをすることだ。誰かを幸せにできる そうしなければ新しい道を開けない」
「自分以外の人の痛みがわかれば教育の8割は終わり」
まとめ
少し宣伝くさいところが入っていて残念ですが、本紹介は定期的にやってほしいなと思いました。アメトークの読書芸人やゴロウ・デラックスもなくなっている状態なので。本気の読書好きを集めてぜひやってほしいです。
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