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『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』小林よしのりの主張をまとめてみた

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久しぶりにゴーマニズム宣言を読みました。

著者は小林よしのり。『東大快進撃』、『おぼっちゃまくん』といったギャグマンガで一世を風靡し、92年から思想マンガ『ゴーマニズム宣言』を連載スタート。『差別論スペシャル』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表しています。

コロナに対しては、経済優先を主張しています。特にメディアの扇動っぷりを非難。また賛否両論巻き起こりそうですが、いま読むべき内容だと思います。

新型コロナパニックは史上空前のデマ恐怖

まず10年前に起こったH1N1新型インフルエンザを引き合いに出します。成田空港の検疫でカナダから帰国した高校生ら3人が初感染。神戸や大阪でパニックが起こりました。観光客が減ったことで経済は大打撃。

関西ではことさらにPCR検査が行われたことで、感染例が見つかりパニックが起こり、マスクの買い占めた起こったのです。まるでいまのコロナパニックのように。

結局、日本は1年で感染者が約2000万人、死者は198人。ワクチンが用意されたこともあり、その2年後、通常の季節性インフルエンザになっています。

小林よしのりの主張は、新型コロナも同じ道をたどるとしているのです。

メディアの罪

ではなぜコロナがここまで恐怖の対象となったのか?

医者や専門家は「危ない、自粛せよ」と言っておくのが一番リスクが少ないから。小林よしのりが特に非難しているのが、『モーニングショー』です。

「2週間後の東京が今のニューヨークになります」
「日本人の死亡者が少ないというのも、そもそも流行が来ていなんだから」
「このまま何もしなければ1000万人が感染します」

視聴率のために煽りに煽っているというのです。

緊急事態宣言は必要なかった?

小林よしのりは、4月7日に緊急事態宣言を出す必要はなかったと断言しています。全国では3月26~27日、東京では3月24~25日に感染流行のピークが過ぎていたと指摘しているのです。

根拠となるのが実効再生産数で、1人が何人に移しているのか示す数値。実行再生産数が、全国・東京ともに、4月1日に1.0を下回り、4月10日の時点で全国0.7、東京0.5となっていました。

さらに参考としてよく出てくるのがスウェーデンの例。緩和政策をとっているのわけですが、イギリスがロックダウンした感染者グラフとそれほど差異がないことを示しています。

なぜ日本人だけが死亡者数が少ないのか?

日本の清潔さやスラム街がないことを理由に挙げていますが、自然免疫と交差免疫についても言及しています。

自然免疫は生まれながらに備わっているもの。獲得免疫とは抗原が体内に侵入することで、抗体を作ること。生体防御では、自然免疫が働いて、それでダメなら獲得免疫の出番となるのです。

そして交差免疫とは、ある病原体に感染したことによって獲得した免疫反応が、別の似た病原体に対しても働くというもの。

ウィルスは人類の進化に寄与している?

そもそもウィルスとはどういった存在なのか?

親から子へ垂直移動するのが遺伝子による情報伝達。ウィルス感染という水平移動によって、人間に伝達される情報があるという説があるそうです。たとえば、胎盤の形成過程に関与するシンチンという遺伝子は、哺乳類の祖先がウィルスに感染したときにもたされた遺伝子。

コロナ禍だからこそ読んでおきたい

リアルタイムで言論を展開していたわけで、読むべき価値があると感じました。コロナという未曾有の危機でどう対応すればいいのか、検証していく必要があり、その材料となる内容。モーニングショー批判は激しいです。

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