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『沈黙のWebライティング』はウェブライター必読の骨太な1冊!

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Webライティングのことを知りたいなら、おすすめしたいのが『沈黙のWebライティング』です。

著者は、コンテンツ制作会社であるウェブライダー代表・松尾茂起氏。はじめて読んだとき、驚いてしまいました。こんなに読みやすくて深い内容をまとめることができるのかと。

物語は、伝説のウェブマーケッター「ボーン・片桐」が活躍するもので、温泉旅館のマーケティングについて、ボーンがビシバシと指示を出していきます。ものすごく具体的なストーリーで、あるある!と叫びたくなるシチュエーションが満載!

栃木の温泉旅館の魅力を伝えるコンテンツとは?

栃木にある温泉の魅力をどう伝えるのか?コンテンツの作り方がものすごく丁寧に解説されていきます。

重視すべき要素としては3つ。

  • 専門性
  • 網羅性
  • 信頼性

やはり、検索エンジンで情報を探す人の手間を省いてあげられるコンテンツを目指すべき。SEOで検索上位にくると、継続的にアクセスすることになるわけで、露出できるメリットがあります。

検索上位になる記事の要素は、Googleが提示している「品質に関するガイドライン」「Googleの10の真実」をチェックすることでおのずと分かってきます。本書でまとめられているのは以下の要素です。

  • 検索ユーザーが今抱えている「悩み」「質問」に対して「的確な答え」を返しているコンテンツ
  • 検索ユーザーが抱えると思われる「悩み」「質問」を網羅的に取り上げ、先回りして答えを返しているコンテンツ
  • ほかのサイトと同じ情報だとしても、どこよりも素早く答えがわかるコンテンツ
  • ほかのサイトと同じ情報だしても、どこよりも見やすい、わかりやすいコンテンツ
  • ほかのサイトと同じ情報だしても、どこよりも信頼できるコンテンツ
  • どこよりも情報が新しいコンテンツ

どんなコンテンツを作ればいいのか?

では、どんなコンテンツを作ればいいのか、テーマを選ぶには以下の方法があります。

  1. Googleキーワードプランナーを使って関連KWをチェックする
  2. Yahoo!知恵袋OKWAVEなどのQAサイトで、該当キーワードに関するQ&Aをチェックする
  3. NAVERまとめなど、閲覧数の多いまとめをチェックする
  4. Googleでキーワード検索をして、検索上位10位までのページを分析する

NAVERまとめはすでに閉鎖が発表されましたが、要はウェブユーザーが関心あるテーマを把握しておくことが必要になります。

独自の強みを出すコンテンツ作り

ボーンから何度も指摘されるのが、独自の強みはなにか?という問いです。

USP(独自の強み)を把握することがまず第一歩。しかし、自分たちの商品やサービスを他社よりも特別扱いしていると、不自然な文章にしか見えません。

客観的な信頼性、中立的な立場を意識すべきなんですね。ユーザーは自分で納得して選んだ感覚がほしい。ここを目指すために、ライティングを意識しないといけません。

ではどうすればいいのか?3つのポイントに絞っています。

  1. 感情表現を入れ、自分ごと化による共感を誘発する
  2. 伝えたいことがきちんと伝わるよう、見やすさや分かりやすさにこだわる
  3. ファーストビューで伝えたいことをまとめる
目次

直観的、論理的を満たすライティング

この3つを満たすには、人間の脳が直観的(システム1)、論理的(システム2)を意識すべきと指摘しています。

書籍『ファスト&スロー』では、直観的(システム1)を脳への負担を減らすたけに自動的に高速で動く思考としています。そのあとに、論理的(システム2)として、じっくり思考することが起こるわけですね。

システム1、システム2に分けて、それぞれライティングの注意ポイントを見ていきましょう。

直観的(システム1)

  • 改行と行間に気を配る
  • 漢字とひらがなの含有率
  • この、その、あの、などの指示代名詞を減らす
  • 箇条書きを使う
  • 情報をカテゴライズして整理する
  • いらない言葉や表現をカットする
  • 感情表現を入れて自分ごと化による共感を誘発する
  • 文字サイズや色、強調ルールに気を配る
  • 区切り線や記号を使う
  • 写真やイラストを挿入する
  • マンガ的な演出を意識する

論理的(システム2)

  • 相手がわからない言葉を使わない
  • 相手が何に対して疑問をもっているのかを察する
  • なぜ?に対する理由を導くために十分な根拠をもっている
  • セルフディスカッションを行う 5W3H

ファーストビューを意識せよ

ファーストビューはウェブコンテンツにおいてひたすら大事になりますので、離脱しないように信頼されるように、以下の項目を入れることを推奨しています。

  • 記事の更新日
  • 記事が誰に向けて、読み手の自分ごと化を強める
  • 記事に書かれている内容を要約
  • 記事に目次を設置する
  • 話者を明らかにして共感しやすい状態を作る

インタビュー取材のポイント

インタビュー取材でのポイントもまとめられています。

  • ライターの手配
  • 写真撮影の有無
  • 下調べ
  • 取材目標を立てて質問リストを作る
  • レコーダーを使っていいか許可を取る
  • ペーシング
  • 話をしっかり聞いている
  • 沈黙を恐れない
  • 教えを乞うスタイル
  • 深堀りする
  • オープンクエッションとクローズクエッションを使う

SEO記事に向いているライター

SEOライティングに向いているライターさんの条件も納得の内容でした。

  • ロジカルシンキングが得意
  • 調査が好き
  • 定石や法則を考えるのが好き
  • 精神的に打たれ強い
  • 素直な人
  • 自分に適度な自信を持っていない

SNSで拡散につながりやすいコンテンツ

SNSについても言及されていて、SNSで拡散につながりやすいコンテンツが分析されています。

  • オピニオン
  • ユーモア
  • インタレスティング
  • ビューティフル
  • プリティ
  • セクシャル
  • 感動
  • 怒り
  • クール
  • 恐怖
  • 貢献
  • 応援
  • ニュース
  • アート
  • フード
  • あるある
  • ノスタルジー
  • 自分ごと、自分に関する出来事

Webコンテンツ作りには必読な1冊!

Webコンテンツを作るなら、この1冊をじっくり読んでほしいです。わかりやすいのに、本質をズバッとついてくれる。解説ページも充実しているので、深く知りたいなら、コラムだけを読んでもOKです。入門から実践までを網羅されているので、おすすめです!

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