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シャーロック・ホームズ読む順番は?おすすめの必読エピソード22選を解説

シャーロック・ホームズは世界的な人気作。

しかしかなり作品数があるため、どれを読めばいいか、わかりづらいかと思います。そこで、読む順番とおすすめしたい必読エピソードを厳選して紹介していきます。

シャーロック・ホームズ読む順番は?

シャーロック・ホームズは長編や短編が折り混ざり、しかもさまざまな出版社から出ているため、どれを読めばいいの?となりがち。そこでおすすめしたいのが、有名な短編作品から読むこと。サクッと読めるうえに、ミステリー史にも残る作品なので、読んでおく価値があります。

  • シャーロック・ホームズ有名短編
  • シャーロック・ホームズ有名長編
  • シャーロック・ホームズ隠れた傑作

という流れで読んでいくことをおすすめします。

その意味では、シャーロック・ホームズ有名短編がそろっていて、読みやすさがある「角川文庫」「光文社文庫」が、初心者にやさしいと思います。

シャーロック・ホームズ有名短編!

シャーロック・ホームズのなかで、有名な作品を紹介します。

目次

「まだらの紐」

結婚式を間近に控えた双子の姉ジュリアが「speckled band」と言い残して亡くなってしまった…。妹のヘレンも結婚式が近づいた夜、姉が亡くなった日に聞いた不審な口笛を聞くことになる。ヘレンに危険が迫るなか、ホームズとワトソンが事件解決に挑む!

「まだらの紐」は密室事件、不思議な現象、鮮やかな推理と、探偵小説のおもしろさがそろった作品。さらにコナン・ドイルがお気に入りエピソードとして挙げていたこともあり、まず読んでほしい作品といえます!

■収録作

「赤毛同盟」

気のいい質屋の主人であるウィルスンは、雇い入れたばかりの店員のすすめで、赤毛組合なるものに応募して、合格する。高給で働くことになったものの、いきなり赤毛組合は解散することになる。

赤毛の人だけが入れる赤毛同盟。想像するだけでも楽しいですよね。そしてあっと驚くような結末が待っていて、これまたトリックが有名な作品でもあります。奇妙でコメディな感じで、一気に読めてしまうと思います。

■収録作

「ボヘミアの醜聞」

ボヘミア国王がアイリーンアドラーと一緒に写した写真の奪還をホームズに依頼する。

シャーロック・ホームズの記念すべき短編第1作!大衆向けの「ストラドマガジン」に掲載され、これ以降ホームズ人気が高まったんですね。それだけにしっかりエンタメ色の高い作品になっています。

■収録作

「最後の事件」

ホームズの宿敵モリアーティ教授一味を一網打尽にするため、ホームズはワトソンとヨーロッパ大陸へ渡る。スイスのライヘンバッハ滝で2人は組み合いとなり、そのまま滝壺へ転落してしまう…。

この作品は発表当時、ホームズを死なせたとして物議を醸した作品。モリアーティ教授という強烈なキャラが登場して、盛り上がりを見せてくれる内容になっています。

収録作

シャーロック・ホームズ有名長編!

次に、シャーロック・ホームズの有名な長編作品を紹介していきます。

「バスカヴィル家の犬」

バスカヴィル家の当主チャールズはある夜、突然死をとげた。彼の主治医で友人のモーティマー医師は、バスカヴィル家に伝わる魔犬伝説をホームズに語り、真相の解明を依頼するのだった。

長編のなかでも人気が高いのが本作。魔犬伝説に論理的に挑もうとするホームズの関係性がおもしろいんですよね。展開も早いので、読みやすいと思います。

収録作

「緋色の研究」

ホームズとワトスンの出会いと、連続殺人が描かれる。外傷のないアメリカ人の死体が空き家で発見されて、そして第2の死体が見つかる…。いったい犯人はだれなのか?

シャーロック・ホームズの記念すべきデビュー作です!

収録作

「四つの署名」

メアリーモースタンという美しい女性が、父親の残した巨額の財宝を手に入れることができるかどうか。そこにワトソンの恋愛物語が絡み合う。

シャーロック・ホームズの長編第2作。さらにホームズの変質なところにフォーカスがあたって、キャラクター性が出ています!

収録作

シャーロック・ホームズ隠れた傑作!

シャーロック・ホームズの隠れた傑作をまとめていきます。有名どころではありませんが、魅力があるエピソードをそろえました。

「黄色い顔」

弁護士ヘブロンと死別したエフィは、マンローと再婚した。彼には莫大な財産があった。エフィが頻繁に訪れる家には、窓に黄色いマスクを被る人物がいた。 ホームズが、エフィの不可思議な行動の謎に迫る。

本作は、まさかのホームズが推理を外すという展開が待っています。そして切なさが残る結末…。ぜひ読んでほしい作品です。

収録作

「技師の親指」

ワトソンのもとに若い水力技師が訪れる。高額に目が眩んで、陸軍大佐スタークによる水圧ポンプ修理にいったときに、なんと親指を切断されたというのだ。いったい何が目的だったのか。親指切断の謎にホームズが挑む。

冒頭から痛々しい描写で、そこから技師が体験した出来事が回想されていきます。ハラハラ度が高い作品!

収録作

「マスグレーヴ家の儀式」

秘文の暗号を解読した執事のブラントンが財宝を盗み出そうと計画する。突然消えた男はどこに行ってしまったのか?そしてなぜ一族の人たちは、奇妙な儀式を行うのか?

冒頭にホームズの日常とベイカー街の部屋の様子が詳しく描かれているのも読みどころです!

収録作

「踊る人形」

人形が踊っている絵を描いた暗号文が、ホームズのもとに届く。キュービットは射殺され、その妻エルシも重傷を負った。

エルシは絵に怯えていて、その理由を一切話そうとしません。ミステリー要素が詰まった作品です!

収録作

「ぶな屋敷」

ハンタは、ルーカス家の住み込み家庭教師として雇われる。髪の毛を切ってほしいとか、青い服を着てほしいとか、不思議な要求ばかり。知らない間に娘アリスの身代わりにされていた…。

ゴシックミステリーの傑作!ホームズが不気味な屋敷へと向かう場面でハラハラすること間違いなし。

収録作

「海軍条約文書事件」

ワトスンの学友パーシは、外務省で責任のある地位についていた。パーシは伯父から重要文書を書き写すように言われていたが、わずかな隙間に盗まれてしまった。

この事件は容疑者がたくさんいて、誰もが可能性があること。ホームズは「最も肝心なことがどうでもいいことの陰に隠れてしまう」といいます。隠された事実が浮かび上がる構成がおもしろいです。

収録作

「ブルース・パティントン設計書」

海軍省の兵器工場から最新型の潜水艦設計図が盗まれた。そこで勤めていたウェストは婚約者と歩いていたとき、濃霧へ飛び込んだまま行方不明となってしまう。

シャーロック・ホームズの兄マイクロフトが登場します。マイクロフトは、政府の重要な地位にいて、弟のシャーロックに今回の事件の捜査を依頼したわけです。兄弟が登場する貴重な回になっています。

収録作

『シャーロック・ホームズの冒険』に収録されている短編

『シャーロック・ホームズの冒険』に収録されている短編で、まだ紹介していない作品を紹介していきます。

「花婿失踪事件」

極度の近眼のサザランドは、極度の近眼だった。彼女は財産があり、パーティで知り合った男と結婚することになったが、式場に向かう途中、花婿が失踪してしまった。

「人生は人間が頭の中で考えるどんなことよりも、はるかに不思議なものだね」。冒頭でホームズがいう言葉どおりの展開を迎えていきます。

「ボスコム谷の惨劇」

ある男性がボスコム谷で撲殺されて、彼の息子ジェームズに容疑がかかった。父は死ぬ前に「ア・ラット」と言い残す。

ダイイングメッセージものです。ラットが何を指すのか?ひねりの効いたストーリーになっています。

「5つのオレンジの種」

オープンショウの伯父、父は、次々に変死を遂げてしまう。オープンショウは不安に思って、ホームズのところへ相談しにくるが、その帰りに橋から転落して悲運の最期を遂げる。

依頼人を死なせてしまうというホームズにとってはプライドを傷つけられた事件。しかも犯人を捕まることができなかったという意味で、シリーズでも珍しい話になっています。

「唇のねじれた男」

ワトスンが妻の友人の夫を探しに洞窟に行くと、変装したホームがいた。

不思議な状況に巻き込まれるワトスンというこれぞシャーロック・ホームズなはじまりになっています。なぜホームズが変装しているのか?から、意外な話になっていきます。

「青いガーネット」

ピータースンが帽子とガチョウを拾ってきた。ガチョウのなかから青いガーネットが出てきたのだった。

宝石を見たホームズは、すぐに誰のものかわかってしまうんですね。解き明かされたときのスッキリ度が高い作品です。

「エメラルドの宝冠」

銀行の重役ホールダーは、借金を抱えていた。高貴な人物から借金のかたに預かったエメラルドの宝冠を盗まれてしまう。

盗んだ犯人は、ホールダーの息子ではないかと疑いがかかります。

シャーロック・ホームズおすすめ解説本

シャーロック・ホームズの世界をより深く味わうための解説本を紹介します。

『シャーロック・ホームズ図鑑』

シャーロック・ホームズの世界を図鑑としてまとめています。すべての作品をストーリー年表とともに解説しているので、各話を味わい尽くすことができるでしょう。

ホームズの世界を知るには、1冊手元に置いておきたい内容です!

『優雅に楽しむ新シャーロック・ホームズ読本』

日本を代表するシャーロッキアンによる解説になっているので、とにかくマニアックさがすばらしいです!ホームズの人物像、ホームズの部屋、ベイカー街の地図など、ホームズの世界を楽しめる情報がまとまっています。

シャーロック・ホームズの魅力を堪能する

ドラマ、映画、コミックなど、いまでもさまざまな展開がされているシャーロック・ホームズ。

しかし聖典といえるコナン・ドイルが描く小説版を読んでこそ、ホームズの魅力をしっかり把握できるといえます。短編からでもいいので、ぜひ読んでみてください!

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