先行きが見えない時代からこそ、哲学を知っておくことが、人生の支えになることがあります。
哲学を知るための解説本、そしておすすめしたい哲学古典を紹介していきます!
哲学おすすめ本【入門編】
哲学を知るための入門書を紹介していきます。
『マンガみたいにすらすら読める哲学入門』
代ゼミ人気講師が哲学者にツッコミを入れながら、哲学について解説していきます。難解な言葉がまったくないので、哲学の知識がなくても楽しく読むことができます。
『史上最強の哲学入門』
哲学者たちは最高の真理を求めた熱き男たちだった。格闘マンガ刃牙のように、対話を格闘と見立てて、哲学者たちが唱えた論を解説してくれます。時代背景があって哲学者の思想が生まれていることがわかります。
『子どもの難問』
死んだらどうなるの?といったように、誰もが気になる疑問について、日本哲学者たちが真剣に回答していきます。
『感情の哲学 入門講座』
だれもが持つ感情とはいったい何なのか?私たちの生活の中心にある感情、人間、哲学がどういったものか、把握できます。
『哲学入門』
哲学することの意味はなにか?20世紀の哲学者が、哲学の本質から人類の歴史までを説いていきます。
『古今東西の哲学が教える 現代をよく生きる術』
古今東西の哲学・宗教から、多分野の人生哲学について、自身の体験を交えながら案内してくれます。
『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』
雇用がAIに奪われた社会の姿とは?といったように、最新テクノロジーがもたらす倫理的課題と未来像を、講義形式で議論していきます。
哲学おすすめ本【上級編】
さらに深く哲学を知るための本を紹介していきます。
『試験に出る哲学』
思想の重要なポイントが出題されるセンター試験・倫理。厳選された20問がそろっていて西洋思想が把握できるようになります。
『イラスト西洋哲学史』
豊富なイラストで哲学たちの思考過程を細かくたどることができます。彼らがなにを追求していたのがわかります。
『哲学用語図鑑』
哲学用語や対立する概念をイラストで紹介しています。西洋哲学の歴史がどのような変化をしていったのか、どのように現在にいたったのかをつかむことができます。
『図鑑 世界の哲学者』
世界の哲学者・哲学史がひと目でわかるビジュアル図鑑です。哲学者を編年的に紹介し、哲学史の全容がわかります。
『哲学ってどんなこと?』
哲学者の名前や理論を一切使わずに、心や死、人生といった哲学の本質的な問題から現代哲学の最前線の議論を説くことができます。
『愛とか正義とか』
愛や正義ってどこかうさんくさい?自分で哲学することについて、マンガやアニメを題材にして解説しています。
『はじめて考えるときのように』
考えるとはどういうことなのか、やさしい雰囲気の絵とともに、解き明かしていきます。考える力が身につく哲学絵本です。
『翔太と猫のインサイトの夏休み』
好奇心と探究心に満ちた子どもの遊び場こそ、哲学である。いまが夢じゃない証拠は?といった問いをめぐって対話をしていきましょう。
『はじめてのウィトゲンシュタイン』
奇行の多い天才哲学者の人生を追う。波乱にとんだ生涯と独特の思想について把握できます。
『暇と退屈の倫理学』
なぜ人は退屈するのか?人が退屈する事実とその現象を考えていきます。退屈そのものの発生根拠や存在理由を追求していきます。
哲学おすすめ古典
哲学のおすすめ古典について、解説していきます。
『ソクラテスの弁明』
世界で最初に人の生き方を説いた哲学者ソクラテス。弟子のプラトンが、ソクラテスが裁判で弁明する姿をストーリー形式で展開しています。
- 人間にとって最も大切なものは魂である
- 知っていると思い込んでいることについて、「なぜ?」「それはなに?」と問いかけていくことによって、知識の確認をすることができる
ソクラテスのかっこよさが臨場感を持って感じるものになっています。
『方法序説』
数学者であったデカルトが、哲学を大きくアップデートしようとしました。デカルトは方法的懐疑を探求します。
- 方法的懐疑…あらゆることを極限まで疑って、それでも疑うことのできないものが残ったら、それを真理として受け入れること
すべてを疑っても「考える私」の存在だけは疑うことができない。論理的な思考を見つけることができる内容にもなっています。
『死に至る病』
キルケゴールは、現代人の悩みを先取りしたといえます。大衆のなかで平均化して個性をなくす人、ゴシップで盛り上がる人などをテーマにしています。
「人間は精神である。だが精神とはなにか。精神とは自己である」
自己とは今生きている自分自身で、本当の自分から目をそらしている場合が、絶望のはじまり。絶望とは死にたいけれども死ぬこともできずに生きていく状態。つまり生きながら死んでいるようなゾンビ状態のことを「死に至る病」と読んでいるわけです。
絶望について深く思考しているのが本書なのです。
『ツァラトゥストラはこう言った』
神は死んだ。いままでのすべての価値観が崩壊したときに、人間が何のために生きているかを突きつけてきます。
- ニヒリズム…なぜ人間と世界を存在するのかといった疑問がすべて無意味になる
- 永遠回帰…ニヒリズムの最高形態で、未来への希望もまったくない
何度も繰り返される無意味な人生を「これが生だ、もう一度」と受け入れる。これを運命愛とい呼んで、そのように生きる人を「超人」と呼んだわけです。
頼れるものがない時代に知っておきたい概念です。
『存在と時間』ハイデガー
存在(ある)とはなにか?を突き詰めた内容です。
- 被投性…私たちは存在しようと決意したわけでもないのに、いつの間にかこの世に投げ出される
- 世界内存在…既成の事実として見出すよりほかない人間のあり方
主観と客観という図式を取り払って、そこに開かれる世界をありのままに受け入れること。あることに焦点を当てることで、生きやすくなることがあるのです。
『幸福論』アラン
この本の内容をまとめるなら「幸福になろうとしないと幸福にはなれない。そしてそれは心と体の使い方で決まる」ということです。
気分というのはいつも悪いもの、アランはそう言います。だから幸福になるには、幸福になるぞ!という意志をもって、自分をコントロールしないといけないんですね。
- 不機嫌の原因は精神的なものより身体の変調によるものが多い
- 嫌な人間に会ったら、まず笑顔を見せる
- 自分自身と喧嘩をしない
- なにかが起こったら悪いことではなく、良い面に焦点を当てる
幸福になるためのティップスが詰まった内容になっています。
『夜と霧』
世界的ベストセラー。心理学者がナチス強制収容所の経験から、人間とはなにかといった根源に迫っていきます。
『不幸論』
あらゆる人生は不幸であると悲観的な内容にとらえるわけではなく、人生は幸せなものでなくてはいけない、という哲学論が展開されていきます。勇気をもらえる一冊。
哲学の世界へ
現代人の悩みは、これまでの賢人がひたすら考えてきたことでもあります。これまでの人類の知見に触れてみるのはどうでしょうか。
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