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ヒトラーやナチスを学ぶ本9冊!人類史の負の歴史を知る

人類の負の歴史を語るうえで、避けて通れないのが、ナチス党のヒトラーです。

第二次世界大戦を引き起こし、ユダヤ人の虐殺を実行したという恐ろしい現実…。しかし、ある特定の人物が起こした恐怖ではなく、歴史の流れがあって、ナチスドイツが生まれたという側面もあります。

同じことを繰り返さないために。しっかり向き合う上で、おすすめしたい本を紹介していきます。

ナチス政権を知る本

ナチス政権について学ぶうえで、おすすめしたい本です。

目次

『ナチスは「良いこと」もしたのか?』

ナチスだって良いこともしたんだ、という言説をよく見るようになり、その点を正すために執筆された本。

そもそもナチズムとはなにか?それは国民社会主義であった。国家よりも、国民民族を優先する思想なんですね。民族共同体であること。民族同胞であれば対等な人間と見なされるという思想があります。

ヒトラーが民主的に権力を握ったと言われますが、実際にはナチ党は国会で過半数とれていないんですね。ヒトラーの首相指名は、大統領の権限にもとづくもの。さらに宣伝のうまさ、暴力の行使もあったと指摘します。

そして、失業率を下げたというのも、ナチ党のメリットがあったからで、戦争に突入するためという理由があるわけです。

ナチスの実態を知るために、しっかり読んでおきたい内容になっています。

『ヒトラーとナチ・ドイツ』

弱小政党から独裁政権の確立、そして侵略戦争へ。ナチス・ドイツとは?ヒトラーとは?どういうことかを、しっかり解説していきます。

ナチスが成し遂げたかったことは、ドイツ国民を脅かすユダヤ人の根絶、ドイツ人の世界を作るということ。ヒトラーの妄想がここまでの悲劇を生んだんですね。

それは1人の責任というよりは、歴史の流れの恐ろしさがある。それを実感できる一冊になっています。

『父さんはどうしてヒトラーに投票したの?』

ドキッとするタイトル。

5歳のときにミュンヘンから近い都市に移住した少年の目から、ヒトラー政権が寝食していく様子を描きます。

1933年43.9%で第一党に。ユダヤ人の本屋が襲撃され、政権批判をしたソーセージ屋が捕まり、鉤十字の旗が街にあふれる。臨場感がある内容で、じわりじわりと街の雰囲気が変わっていくことを実感できます。

『帰ってきたヒトラー』

もしも現代にヒトラーがやってきたら…。

突拍子もない設定で、みんなはヒトラーのそっくりさんだと思っているので、はじめはコメディなんですね。それがヒトラーが注目を集めて、SNSやネットを駆使して支持を集めていくわけです。このプロセスに恐怖を感じてくる構成がお見事。人類は学んでいるのか…。ゾッとします。

ドイツ本国では、250万部を売り上げて、42言語に翻訳されたベストセラー。映画化もされました。

『アドルフに告ぐ』

手塚治虫の懇親の作品。さすがというか圧巻ですね。

3人のアドルフを巡る物語。ドイツと日本人の混血であるアドルフ・カウフマン。ユダヤ人のアドルフ・カミル。そしてアドルフ・ヒトラー。

カウフマンとカミルは、幼少期は仲が良いのですが、ドイツ将校とユダヤ人として対立していくんですね。それが中東戦争まで続いていく。こんな作品を世に生み出していたことに驚愕です。

まったく色褪せないどころか、いまこの時代での問題提起としても恐ろしいほど、色鮮やかに心に刺さります。

ヒトラーの秘密を巡るミステリー要素もあり、一気に引き込まれます。

ヒトラーを知る本

アドルフ・ヒトラーとは何者だったのか?ヒトラー本人に迫る本です。

『我が闘争』

ヒトラー自身がその思想を記した書籍。ヒトラーの自伝的な話と、世界観が見えていきます。

この本を書いたのは、ヒトラーがミュンヘン一揆が失敗に終わって、獄中にいたころ。ヒトラーが目指した思想の根幹が、まとめられているといえます。

マンガ版もあります。

『小説 アドルフ・ヒトラー』

小説という形式で、独裁者アドルフ・ヒトラーの生涯をたどることができます。全3巻。小説だからこそ、「人間」ヒトラーの実像に迫ることができているといえます。

『劇画ヒトラー』水木しげる

妖怪漫画の水木しげるが、ヒトラーを描いています。ダメダメな自称・芸術家時代から、どうやってドイツ国民の心をつかみ、第二次世界大戦での惨劇が起こっていくのか。しっかりとたどっていきます。

『ヒトラー虚像の独裁者』

ヒトラーの言動や思想、生と死の軌跡がまとまっています。ヒトラーがヒトラーとなっていく課程が恐ろしい。演説のうまさでのし上がっていき、この時代性とマッチして、ヒトラーが生まれたことがわかります。

人類史を学ぶ意味

ヒトラーについて学んでいると、これは1人の個人が起こしたことではなく、時代のうねりのなかで起こったことだと感じます。だからこそ、まず知ることが大事。マンガからでも気になる本からでも手にとってもらえればと思います。

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