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『もう明日が待っている』ネタバレ解説!SMAP小説は号泣もの

SMAPにこんな知られざるエピソードがあったとは…。

『もう明日が待っている』は、放送作家を引退した鈴木おさむによるSMAP小説です。赤裸々につづっていて、SMAPのメンバーの感情が見えてくるんですね。

『もう明日が待っている』について、ネタバレで解説していきます。

【SMAP小説】あらすじ

SMAPの結成から解散までの28年間を、鈴木おさむ氏自身の目線で綴った内容。

SMAPのメンバーそれぞれの心情や、ジャニーズ事務所の関与など、これまで語られることのなかった真実が明かされています。

【SMAP小説】目次

  • 第1章 素敵な夢をかなえておくれ
  • 第2章 あれからぼくたちは
  • 第3章 世界で二番目にスキだと話そう
  • 第4章 1・2・3・4 FIVE RESPECT
  • 第5章 WELCOME ようこそ日本へ
  • 第6章 とってもとっても僕のBEST FRIEND
  • 第7章 くじけずにがんばりましょう
  • 第8章 20160118
  • 第9章 もう明日が待っている

【SMAP小説】ネタバレ解説

ここからはネタバレで解説していきます。

第1章 素敵な夢をかなえておくれ

SMAPは1988年に結成されました。時代はアイドル氷河期。

マネージャーの飯島さんは、バラエティ番組に頭を下げて出演させていきます。周りから白けた目で見られながらも、フジテレビでバラエティ番組「SMAP×SMAP」がはじまります。

ここから勢いが増していくと思いきや、森くんが脱退。記者会見では、中居くんがジャイアンツの帽子とユニフォームで登場します。茶化しながらも森くんの真摯な思いを言いやすい雰囲気を作ってくれたのです。

そして「SMAP×SMAP」の放送で、「BEST FRIEND」を歌唱して、メンバーが送り出します。

第2章 あれからぼくたちは

「SMAP×SMAP」はお化け番組になり、歌もヒットが続きます。「夜空ノムコウ」がミリオンセラーに。

そして紅白歌合戦の司会に、中居くんが抜擢されます。そこからカウントダウン番組へ。渋滞にあって、中居くんだけ間に合わないかと思いきや、「夜空ノムコウ」の間奏にギリギリで間に合います。

第3章 世界で二番目にスキだと話そう

木村拓哉の結婚。28歳。アイドルが結婚することはタブーとされていた時代。

コンサート後に発表する予定だったのが、スクープで情報が出てしまい、大騒動に。記者会見をすることを嫌がったキムタクに対して、「男らしくない!」と叱咤し結婚発表させたのは飯島さんだったそうです。

第4章 1・2・3・4 FIVE RESPECT

東京ドームコンサートで、木村拓哉の結婚に触れるべきなのか。キムタクははじめに1人で話したいと主張したが、まわりは止めようとします。どんな反応になるのか予測できない、リスクが高すぎるというのです。そんななか「好きなようにすればいいと思う」と、草なぎくんが言います。

コンサートの冒頭、木村拓哉が結婚について話し始めます。そのあとトークコーナーで、中居くんが笑いを交えながら、結婚に触れます。結婚したことで人気が落ちるのかと思いきや、キムタク主演の「HERO」が大ヒット。

第5章 WELCOME ようこそ日本へ

「SMAP×SMAP」のスタッフを若返りをはかって、外国人タレントやアーティストを呼ぶように。

いちばんの大物がマイケル・ジャクソン。日本の俳優では、100万円を超える人はめったにいないというなかで、500万くらいから交渉が始まります。1000万円になったらもう出せないとなるものの、どんどんつり上がっていき、ギャラは破格の2,000万円。驚きです…。

第6章 とってもとっても僕のBEST FRIEND

5人で旅する企画が実現! シンプルに視聴者が見たいのは素に近いSMAPだったんですね。

5人はUSJに行くわけですが、スタッフの裏方ぶりがすごい。コンビニに置いてあったUSJ関連の雑誌をすべていったん買い占めて、同じ問い合わせが載っている雑誌に並べ替えます。SMAPのメンバーは知らないまま、電話をかけて問い合わせをする。

そのあとも先回りしながら、気づかれないように、5人旅をしていきます。コンビニに寄ったり、USJ行ったり、食事したり、温泉入ったり。夜にはカラオケをしてSMAPの「BEST FRIEND」を歌い、森くんを思い出して、中居くんが号泣。

第7章 くじけずにがんばりましょう

3・11、東日本大震災が起こります。

SMAPは3月21日に生放送「いま僕たちに何ができるだろう」で、メッセージを出します。ここで選んだのは、「がんばりましょう」。多くの人たちを勇気づけました。

第8章 20160118

1月13日、スポーツ新聞の一面に「SMAP解散」の文字が。大騒動になっていきます。

この時点で、「解散はしない」ということが示されます。そのなかで、SMAPのメンバーの言葉を、鈴木おさむが放送作家として考えていきます。事務所からOKをもらおうとするが、生放送が迫る中で強烈なダメ出しがきます。

女性社長から、「木村君が社長に謝る機会を作ってくれたおかげで今、僕らはここに立ててます」とコメントを追加する指示が。それを草なぎくんに託します。

公開処刑といわれた生放送が行われます。SMAPのメンバーが黒いスーツで並びます。

なぜ謝るのか? それを世の中が求めているのか? それすらわからないまま、そんな番組を作らなければならなかった顛末が描かれています。

第9章 もう明日が待っている

公開処刑から7ヵ月ほど経って、SMAPの解散が発表されます。しかし年内は「SMAP×SMAP」の放送は続きます。

「SMAP×SMAP」の最終回は過去の映像で、最後に1曲のみ。「世界に1つだけの花」を歌唱します。国民的アイドルがこんな終わり方をしていいのか。中居くんは右手を高く上げて、5本の指を折り曲げながら、思いを伝えます。

SMAP世代なら号泣必至

もう涙なくては読めませんでした…。

SMAPはメンバー同士は、仲がよいわけではないものの、プロとしてそれぞれを尊重していたグループだったんですよね。

SMAPは無敵だった。時代を駆け抜けた。そこにはメンバー同士の絆と信頼が確かにあったのだと思います。

それなのに、国民的グループは空中分解してしまいました。いまでもツラい思い出ですが、こうして1人の視点からではあるものの、1つの真実を綴ってくれたことに感謝したいと思います。

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