尋常ではないメモ魔っぷりに驚き!
著者である前田裕二のメモハウツーを大公開。なかなかマネできないけど、思考のトレーニングにもなるので、読んでいてワクワクする内容でした。
メモによって鍛えられる5つのスキル
まずメモの効用が5つあるとしています。
- アイデアを生み出せるようになる
- 情報を素通りしなくなる
- 相手のより深い話を聞き出せる
- 話の骨組みがわかるようになる
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
より本質に近づける思考が身につくってことですね。
メモの取り方
メモはノートを使って見開きでやるそうです。
- 標語(見出し)
- ファクト
- 抽象化
- 転用
左ページには、標語、ファクトを。右ページには、抽象化、転用を記していきます。インプットしたファクトをもとに、気づきを応用可能な粒度に抽象化し、自らのアクションに転用する。抽象化することで普遍的な内容に転換する。それによって転用ができるかを思考していく。
これって思考トレーニングでメモ取りながらでもいいけれど、頭の中で行っても使えますね。
色分け記号分け
メモ取るのであこがれるのは、色分けとか記号分け。かなり細かくメモしてることがわかります。
- 4色ボールペン…主観、客観、重要度で
- 記号◉ 抽象、気づき、学び
- 記号◎具体、感動
抽象化は人間の最強の武器
抽象化をうまくできるかがカギだなと。これこそがメモ術の根幹なんですね。抽象化するためには、問いが重要だとしています。
- What? 現象を言語化する
- How? 特徴を抽出する
- Why? 物事の本質を知る
この3つを意識すると良い抽象化に結びつきます。
自己分析も抽象化を活用する
メモ術は自己分析に使えて、巻末に1000問の質問が用意されています。
- 自分の意識に目を向ける 具体化
- whyで深掘りする 抽象化
1000問はたいへんだけど、ライフチャートはいいかも。人生の起伏をチャートに起こすんですね。横軸を自分の年齢、縦軸を感情のプラスマイナスにすることでライフチャートが作成できます。
最強のメモ術
本書でおすすめしていたのが『具体と抽象』。この中でパスカルのエピソードが紹介されています。
パスカルが「今日は時間がなくて手紙が長くなってしまいました」と手紙の最後に書いたというエピソード。
それだけ短い言葉でのアウトプットは、思考を要するということで、メモがトレーニングになるわけです。
メモは事実を書き記すだけでは意味がないことがよくわかります。いま流行ってるもの、これから流行るものの仮説が立てやすくなりそうで、かなり参考にしたい要素が詰まっていますよ。
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