これまでの本の内容と重なってる部分はあるけど、最新の情報にアップデートされています。
何より文章がエモーショナルなんですよね。魂揺さぶられる。
語りかけが絶妙なタイミングで入ってくるのがうまいんだよなぁ。
「そう思うのは間違ってるかな?」
「キミは今、どこにいる?」
「大丈夫、いけるよ」
とかとか。
新世界での戦い方、生き延び方、大切な人を守る方法を説いています。
信用を貯めることに価値が出る「貯信時代」へ
貯金ではなく貯信する時代へ。お金を貯めた人間ではなく、信用を貯めた人間があらゆるメリットを売れ取れる時代になっているということですね。
この話は西野亮廣さんが書いたビジネス書やブログを読んでいれば何度も出てくる話。
今の時代には「まずは信用を稼いで、その後で換金するという選択肢がある」。
個人的な体感ですけど、ますますその傾向に拍車がかかってる気がします。
4つのマトリックス
本書は次の4つの要素をマトリックス化しています。
- 収益化できている
- 収益化できていない
- 信用を得ている
- 信用を失っている
最強なのは収益化できていて信用を得ている人たち。ホリエモンや落合陽一、箕輪厚介など。
一番時代の煽りを受けているのが、収益化できているのに、信用を失っている人たち。主にテレビタレントですね。
ウソをつき続けてるから、信用が落ちていく。人気タレントではなく、認知されてるだけタレント。
で、信用を得ているのに収益化できてない人たちにスポットを当てたいというのです。
「よしもと興業2.0」お笑いの世界に革命を
働き方の指摘も的確で、
高い給料をもらっている自分ではなく、常に面白いことをしている自分を求めてる。
そうなんですね、組織にいる意味がどこにあるかです。
所属しているよしもと興業のバージョンアップを考えていて、よしもと興業2.0と銘打っています。
まずは問題の分析から。
- 仕事をもらえない
- ギャラが安い
6000人もの芸人がいるのに、マネージャーなどは650人しかいない。
そこで「シルクハット」というクラウドファンディングを作り、芸人に仕事依頼できたり、芸人がプレゼンできたりする場を作ったのです。
発想と実行力が頭抜けてる。
オンラインサロンは迫害段階
オンラインサロンが迫害段階ということも指摘。「宗教でしょ?」と言われることも多くて、だから具体的な成果物を出さないといけないと。
オンラインサロンの始め方も言及してるのはうれしい。選択肢は2つ。
- 既存のプラットフォームを利用する
- 入会ページや決済の仕組みを自分で作って自分で運営する
でどちらにせよ、作業としては以下。
これをプラットフォームにやってもらうか、自分たちでやるか。プラットフォームだと手数料かかるので、どう考えるかですね。
文字の価値を高める
レターポットというのは、文字に価値を与えてやり取りするという仕組み。この章は言葉へのこだわりを感じました。
自分が使える文字があとわずかかもしれないことを知っているんだ。
ボクらは、使える文字数に制限があると、わざわざ誰かを傷つけるようなことに文字を割かない。
人間は、汚い言葉よりも美しい言葉を優先的に選ぶ生き物である。
とにかく文章に惹きつけられる
西野亮廣の新刊となると、やっぱり毎回手に取ってしまうのですね。そして一気読み。時代の空気をつかむのが抜群にうまい。あと文章がとにかく惹き付けるので読んでて気持ちいいです。
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