映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、2019年に公開されてヒットした『ジョーカー』の続編です。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』について、ネタバレであらすじを解説していきます!
- 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』あらすじ
- 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ネタバレ解説
- 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』スタッフ
- 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』出演者
- 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』おもしろい?感想
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』あらすじ
事件から2年後、逮捕されたアーサー・フレックは護送車で裁判所へ向かっていました。彼に感化された同情的な民衆は、彼の解放を求めて裁判所に押し寄せています。
拘置所や聴取の最中もアーサーは笑顔を絶やさず、モンスターと揶揄される一方で、謎の女性リーと出会います。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ネタバレ解説
ここから映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』をネタバレありで、徹底解説していきます!
ネタバレ①アーサーの物語を葬る
アーサーは、友人ゲイリーに恐れられていて、自身を慕っていた若者リッキーが殺される事態に直面します。
力を得たアーサーは、弱者男性の代表ではなく、強者であり恐怖の対象になっていました。この現実から、アーサーは最終弁論で決意を新たにします。
一方、リー(レディー・ガガ)は、ジョーカーの解放を信じ、ハーレイ・クインの姿に。アーサーは、法廷で母も手にかけたことを告白します。支持者たちが失望して去る中、アーサーは、自らのストーリーを葬ります。
ネタバレ②アーサーへの幻滅…
アーサーの独白は、自動車爆弾テロによってかき消されてしまいます。
爆撃から逃れたアーサーは、前作でも象徴的な階段で、リーと再会します。
リーはすでにアーサーに幻滅していて、「さようなら、アーサー」とだけ言い残して去ります。
ネタバレ③アーサーが刺される?
アーサーはアーカム・アサイラムに戻り、他の受刑者たちとテレビを見ています。そこに訪問客が来ると告げられ、通路を渡るアーサーの後を、密かに彼に付き添っていた若い受刑者が追ってきます。
彼はアーサーにジョークを聞いてほしいと頼みますが、アーサーは手短にしてほしいと返します。
その瞬間、若い受刑者はアーサーを刃物で刺します。
妄想を抱えて生きてきたアーサーは、現実の冷たく暗い廊下で亡くなりました。
そして「本物のジョーカー」となる男が笑いながら、自らの口を裂いていくのです…。
ラスト考察:虚像なのか
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』では、ラストは衝撃的な結末を迎えました。
アーサーのミュージカル場面は、妄想でした。華々しく歌っていて、タバコをかっこよく吸っている姿で。
アーサー信者たちが追っていたのは、アーサー自身でもありませんでした。アーサー信者が求めている虚像を信奉しているのです。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』スタッフ
- 監督:トッド・フィリップス
- 脚本:スコット・シルヴァー、トッド・フィリップス
- 音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
- 撮影:ローレンス・シャー
- 製作会社:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ、DCスタジオ、ジョイント・エフォート
- 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
- 上映日:2024年10月11日
- 上映時間:138分
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』出演者
- アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)
- ハーレイ・“リー”・クインゼル(レディー・ガガ)
- メアリーアン・スチュワート(キャサリン・キーナー)
- ジャッキー・サリヴァン(ブレンダン・グリーソン)
- ソフィー・デュモン(ザジー・ビーツ)
- パディ・マイヤーズ(スティーヴ・クーガン)
- ハービー・デント(ハリー・ローティー)
- ゲイリー・パドルズ(リー・ギル)
- ヴィクター・ルー博士(ケン・レオン)
- リッキー・メリーネ(ジェイコブ・ロフランド)
- ハーマン・ロスワックス(ビル・スミトロヴィッチ)
- デブラ・ケーン(シャロン・ワシントン)
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』おもしろい?感想
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、アメリカでも否定的な意見が多いようですが、これは期待値の問題だと感じました。
前作でジョーカーは、英雄になりました。その英雄ジョーカーを見たかったとしたら、まったくの見当違いになると思います。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、前作を破壊しようとしている問題作です。
すべてが虚像だったのだと、ジョーカーを信じるなという強いメッセージが感じられました。自らモンスターを葬ろうとしたのだと思います。
そういった意味で、今の時代に見ておくべき作品と言えます。