メタバースとはなにか?
メタバースが、かなりのバズワードになっていますが、そもそもの概念がつかみづらいところがあります。こういう言葉こそ、しっかり書籍で理解したいところです。
メタバース本ほぼすべて読んでみまして、だいぶピンきりです。ここでは、特におすすめしたいメタバース本をまとめて紹介していきます。
メタバースとは?【1行でざっくり説明】
メタバースとはなにか、さまざまな書籍からの説明をざっくり紹介しておきます。
- メタバースとは?「超越したという意味を持つメタと、世界という意味を持つユニバースを合わせた造語」
- メタバースとは?「インターネット上に作られた3Dの仮想空間のこと」
- メタバースとは?「自身のアバターが活動できるインターネット上の仮想空間」
まだまだ概念として定義が定まっていないものの、こうして並べてみると、メタバースのイメージがつかめるのではないでしょうか。
メタバースおすすめ本【まずはこの3冊!】
まずは読んでおきたい3冊!著者が関連サービスを運営しているだけに、かみ砕いてわかりやすく、なおかつ濃い内容になります。
『メタバースとWeb3』國光宏尚
メタバース関連の本のなかではかなり読みやすいです。國光さんの語り口調なのと、やさしい言葉で解説しようとしているのがわかります。見出しで國光流解釈というのも出てきます。
しっかり概要つかみながら、未来予測への見解も知りたいなら、まずは最初におすすめしたい本になります。
新しいテクノロジーが出てくると、そのテクノロジーじゃなければできないコンテンツ、体験、UI/UXというのをイチから構築したところが成功するのだろうと指摘しています。
『メタバース さよならアトムの時代』加藤直人
著者はクラスター株式会社の加藤直人さんで、メタバース事業を展開しているだけに信頼できる内容になっています。
副題は、人類が物質アトムから解き放たれるバーチャリティの時代になり、主役はデータになるという意味。メタバースについて、歴史を踏まえながら、平易な言葉で解説してくれます。
『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』佐藤航陽
メタバースにどう接していけばいいのか、未来予測の観点から説明しているのが特徴といえます。いち早くメタバースを体験しないと乗り遅れる、というスタンスですね。
日本にとっては、メタバースは地の利があるといいます。コンテンツ大国として、日本経済復活のカギもメタバースにあるというわけです。
メタバースとは、世界を創造する神の民主化。メタバースが改革を起こすという予見をしています。
メタバースおすすめ本【基礎知識編】
用語解説を中心にした、メタバースの基礎知識が身につく本になります。フラットに書いてあるので、理解しやすいと思います。
『図解ポケット メタバースがよくわかる本』
用語解説書として、かなりわかりやすいです。
例えば、メタバースとは「自身のアバターが活動できるインターネット上の仮想空間」と定義されています。合わせてマーク・ザッカーバーグや、ほかの書籍でのメタバースの定義も紹介しているので、理解が深まるんですね。
メタバース、Web3、ブロックチェーン、NFT、DAOといった用語を図解とともに解説しています。
『60分でわかる!メタバース超入門』
メタバースに関わる情報をつかみやすい本です。用語解説からもう一歩踏み込んで、メタバースにまつわる情勢を知ることができるのも大きな特徴でしょう。
主要なサービスやプラットフォームについて把握できます。
『メタバース見るだけノート』
見るだけシリーズなだけに、そのわかりやすさは間違いなしです。文章を読まなくても、図での解説を見るだけで、メタバースについてざっくり概要がつかめます。
メタバース入門の知識だけではなく、企業や行政がメタバースをどう活用しようとしているのか、といった内容まで解説しています。
『Web3とメタバースがよ〜くわかる本』
図解が豊富ですが、かなりしっかりした解説が盛り込まれています。決してわかりやすいとはいえませんが、メタバースという概念を深く知りたいならおすすめです。
メタバースとWeb3の連続性を解きほぐしながら、かなり幅広い知識を得ることができます。
メタバースおすすめ本【応用編】
メタバースのおすすめ本のなかで、さらに知識が深まる本を紹介していきます。
『メタバース未来戦略』
メタバースで何をするかではなく、もっと未来に向けた思考実験をしようというのが、本書が書かれた動機になります。
おもしろいのは、ザッカーバーグが2022年に講演した発言が記載されていること。「メタバースの最大の特徴は、世界中のどこにいても、自分がそこにいて、他の人と一緒に存在しているように感じられることです。それは素晴らしい感覚で、非常に人間的なものです」。
メタバースの主要プレーヤーや、メタバースがビジネス化するのか、儲かるのか、そしてどう始めればいいのか、かなり具体的な内容が網羅されています。
『ザ・ メタバース』
ずっしりとした400ページを超えるメタバース解説書。元Amazonのグローバル統括責任者で、メタバースをテーマにしたブログが大きな反響を呼んでの書籍化となっています。
最先端の情報が詰まっていて、日本人が書いた本はすべて影響受けているのでは?と思うほどに、メタバースの根幹になる内容が含まれています。
『メタバース進化論』
最古の個人系Vtuberである、バーチャル美少女ねむが書き手という本。しかし意外にも?メタバースの基礎知識からていねいに解説していて、かなり充実した内容になっています。
メタバースは現実を超えた世界のことであり、「空間性」「自己同一性」「大規模同時接続性」「創造性」「経済性」「アクセス性」「没入性」といった要素が必要としています。
さらにメタバースではないものとして、SNS、オンラインゲーム、VR、NFTなどと比較しているため、メタバースの概念をつかむには適した内容になっています。
特徴としては、ソーシャルVRやアイデンティティのコスプレ、コミュケーションのコスプレといった説明に、分量が割かれている点でしょう。
知っておくべきメタバースの根幹を知る
メタバースはこれからもさらに話題になってくる概念で、未来のビジネスとしてどの業界も無視することができません。
どの本も同じように見えて、それぞれ特徴がありますので、自分がほしい情報に合わせて、メタバース本を手にとってみてほしいと思います。
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