奇抜なミステリーで人気のある、乙一おすすめ小説を紹介していきます。17歳でデビューして『夏と花火と私の死体』『GOTH』は衝撃を受けました。
乙一おすすめ小説
『GOTH』
森野夜は、連続殺人犯の日記帳を拾う。その日記には、女性が切り刻まれていく過程が書かれていた。未発見の死体を探しに森野は、「僕」を誘うのだった…。
読み進んでいくうちに、怪奇犯罪を好む犯人サイドとそれをときに上回る主人公といった構図に引き込まれいきます。
ゾクッとする内容で、乙一の世界観を堪能したいなら、まずは本作を読んでほしい。連作短編集なので、読みやすさもあると思います。
『ZOO』
双子の姉妹のうち姉だけが母から虐待される「カザリとヨーコ」、何者かに拉致監禁された姉と弟が鍵のかかった部屋から脱出をはかる「SEVEN ROOMS」、童話テイストで悪趣味な「冷たい森の白い家」。
好き嫌いが分かれるかも?と思えるほど、トラウマ級の作品が並ぶ短編集です。
『夏と花火と私の死体』
夏休み、9歳の少女が殺されてしまう。思いがけず殺人を犯した少女とその兄は、悪夢のような4日間の冒険へ。
作品の語り手は、なんと死体なんですね。これがまた作りがすごくて、夏休みというノスタルジーさがありながら、不気味さが漂います。
第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。乙一が16歳で書いた作品です。
『失はれる物語』
交通事故により全身不随になった主人公と、ピアニストの妻を描いた表題作をはじめ、ハートフルな作品が収録されています。『失はれる物語』は、光と音のない世界を描いていて、表現力のすごさも光る内容。
乙一初心者にとってもおすすめしたい作品です。
『The Book』
マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の世界を乙一が描く!
発売当初、大きな話題になった作品。舞台は『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の吉良吉影事件後。新たに謎の殺人事件が発生してしまう。スタンド能力「The Book」も小説家だからこそで、文句なしにおもしろいです。
『野良犬イギー』
乙一×ジョジョの奇妙な冒険、第2弾!
今回は『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場するイギーにフォーカスが当たります。イギーは犬なんですね。気だるい性格でありながら、気品がある存在です。炎のスタンドを持つモハメド・アヴドゥルと、イギーとの出会いが描かれます。
『小生物語』
乙一の日記をまとめたもの。雑記に近いからこそ、人柄が見えてくるんですね。
マンガ『ワガランナァー』(羽生生純)、映画『RONIN』 『ダークシティ』『ノスタルジア』、好きな作品も知ることができます。
乙一の世界観にハマる
乙一しか出せない世界にぜひ浸ってみてください。最近は映像の脚本が多いのですが、やはり小説で楽しみたいところです。
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