『古畑任三郎』は人気の作品で、いまだにファンが語りたくなるドラマです。
古畑任三郎を演じる田村正和の魅力があふれていて、毎話ワクワクして見ていました。『古畑任三郎』のなかで神回はどれか?ベストランキングで紹介していきたいと思います。
- 『古畑任三郎』の魅力とは?
- 『古畑任三郎』ベスト20!
- 1位:死者からの伝言(中森明菜)
- 2位:古畑任三郎 VS SMAP(SMAP)
- 3位:古い友人に会う(津川雅彦)
- 4位:しゃべりすぎた男(明石家さんま)
- 5位:赤か、青か(木村拓哉)
- 6位:さよなら、DJ(桃井かおり)
- 7位:汚れた王将(坂東八十助)
- 8位:ニューヨークでの出来事(鈴木保奈美)
- 9位:その男、多忙につき(真田広之)
- 10位:今、甦る死(石坂浩二/藤原竜也)
- 11位:間違えられた男(風間杜夫)
- 12位:フェアな殺人者(イチロー)
- 13位:殺しのファックス(笑福亭鶴瓶)
- 14位:動く死体(堺正章)
- 15位:最後のあいさつ(菅原文太)
- 16位:殺人特急(鹿賀丈史)
- 17位:殺人公開放送(石黒賢)
- 18位:しばしのお別れ (山口智子)
- 18位:ラスト・ダンス(松嶋菜々子)
- 19位:VSクイズ王(唐沢寿明)
- 20位:動機の鑑定(澤村藤十郎)
『古畑任三郎』の魅力とは?
ドラマ『古畑任三郎』は、警部補の古畑任三郎が、犯行のトリックを追求して、犯罪者を追い詰めていく展開で人気を博した作品です。
『古畑任三郎』は、1994年からスタートし、2006年にファイナルとして幕を閉じたシリーズ。
『古畑任三郎』ベスト20!
古畑任三郎のエピソードのなかから、個人的なベスト20について、見どころを中心にまとめていきます!
- 1位:死者からの伝言(中森明菜)
- 2位:古畑任三郎 VS SMAP(SMAP)
- 3位:古い友人に会う(津川雅彦)
- 4位:しゃべりすぎた男(明石家さんま)
- 5位:赤か、青か(木村拓哉)
- 6位:さよなら、DJ(桃井かおり)
- 7位:汚れた王将(坂東八十助)
- 8位:ニューヨークでの出来事(鈴木保奈美)
- 9位:その男、多忙につき(真田広之)
- 10位:今、甦る死(石坂浩二/藤原竜也)
- 11位:間違えられた男(風間杜夫)
- 12位:フェアな殺人者(イチロー)
- 13位:殺しのファックス(笑福亭鶴瓶)
- 14位:動く死体(堺正章)
- 15位:最後のあいさつ(菅原文太)
- 16位:殺人特急(鹿賀丈史)
- 17位:殺人公開放送(石黒賢)
- 18位:しばしのお別れ (山口智子)
- 18位:ラスト・ダンス(松嶋菜々子)
- 19位:VSクイズ王(唐沢寿明)
- 20位:動機の鑑定(澤村藤十郎)
1位:死者からの伝言(中森明菜)
少女マンガ家の小石川ちなみ(中森明菜)は、交際している編集者の畑野茂(池田成志)に裏切られていたことを知りました。怒りと悲しみに満ちた彼女は、畑野を自分の別荘の金庫室に閉じ込め、彼を窒息死させました。その夜、外では嵐が吹き荒れていました。
翌日、畑野の遺体が発見されたとき、その頭部には鈍器で殴られた痕跡が残っていました。さらに、不自然なことに、彼の手にはちなみの原稿とペンが握られていたのです。しかし、そのペンはまだインクが出る状態であったにもかかわらず、原稿の表にも裏にも何も書かれていませんでした…。
やはりどうしても1位はこのエピソードかなと。古畑任三郎の初回放送であり、ずっと古畑が気にしているんですね。雨のなかの別荘というのも、なにかが起こる予感がしていいんです。
2位:古畑任三郎 VS SMAP(SMAP)
これは神回でしょう。アイドルがそのままの名前で殺人者を演じるわけで、奇跡的な回でした。
SMAPメンバーのキャラを活かしながら、展開もすばらしかったです。チーム犯罪ものとしてかばい合いながら、古畑任三郎の駆け引きも秀逸。すぐに自白しそうな草なぎ剛ではなく、最もクレバーだと思われていた木村拓哉をハメたのも、うならされました。中居正広が罪をかぶろうとしていて、それぞれのキャラクターがそのまま出ていて、殺人なのに友情を感じるのもうまいですね。
3位:古い友人に会う(津川雅彦)
小説家・安斎(津川雅彦)が自殺しようとするものの、妻による殺人だと偽装しようとします。古畑と安斎は、同級生でした。悲劇が起こる前に、事件を解決したという回になります。
古畑は「イチからやり直せばいい」と言うものの、安斎は「いくつになったと思ってるんだ、もうふりだしには戻れない」と絶望します。
古畑は「とんでもない。まだ始まったばかりです。いくらでもやり直せます。
よろしいですか。よろしいですか? たとえ、たとえですね、明日死ぬとしてもやり直しちゃいけないって誰が決めたんですか」と言います。「誰が決めたんですか? …まだまだこれからです」
安斎は「計画はことごとく失敗したが、古畑を呼んだことだけは正解だった」と言って、物語は幕を閉じます。
三谷幸喜が古畑任三郎の最終回にしようとしたほどのエピソード。
4位:しゃべりすぎた男(明石家さんま)
明石家さんまが、小清水弁護士を演じます。しゃべりのさんまと、古畑のやり取りが最高なんですね。
「友人の人生が賭かってるんです。必ずシッポをつかんでみせます」。古畑が今泉(西村雅彦)を「友人」と言ったことも、じんわりきます。
5位:赤か、青か(木村拓哉)
研究助手・林功夫(木村拓哉)は、遊園地の観覧車に爆弾を仕掛けます。観覧車には今泉(西村雅彦)が乗っていました。
林は完全なる愉快犯なんですね。それに対して、古畑が木村拓哉をビンタします。古畑が犯人に手を上げるシーン、印象に残っています。
6位:さよなら、DJ(桃井かおり)
ラジオDJ・中浦(桃井かおり)が生放送中に、音楽がかかっている間に、スタジオから離れて爆走。殺人を犯します。
とにかく桃井かおりがすさまじい。女性をハイヒールで殴って、「エリちゃん、痛い?」からのもう一撃。このセリフは桃井かおりのアドリブだったとか。
7位:汚れた王将(坂東八十助)
将棋棋士の米沢八段(坂東八十助)は、なぜか勝利できる手を打たずに敗戦します…。
飛車成りができなかったのは、駒の裏側に血がついていたから。封じ手の仕掛けもあって、謎がうまく設定されている回!
8位:ニューヨークでの出来事(鈴木保奈美)
すばらしいプロット!バスの中で、古畑とのり子(鈴木保奈美)の2人の会話だけで進行します。彼女は完全犯罪をやったことがあると告げます。ただあくまで友達の話だと。
夫を殺害した話をするものの、その夫が不倫した内容の本を出して印税が入ってくる。それで生きているのは、罰を受け続けているというのです。
古畑は最後に言います。
「完全犯罪なんて、するもんじゃありません。えー、彼女にお会いになったら、そう伝えてあげてください」
9位:その男、多忙につき(真田広之)
あざやかなオチ!
メディアプランナー ・由良一夫(真田広之)は、ホテルの自室で秘書と電話をしていたと嘘をつきます。実際は、携帯電話で話しながら殺害していました。
ホテルは、井沢という名前にちなんで、「井」の文字を浮かび上がらせていました。由良の部屋が明かりがついていたとすると、「井」ではなく「丼」の字になってしまったとして、古畑は追い詰めるのです。
10位:今、甦る死(石坂浩二/藤原竜也)
古畑の倒叙方式をくつがえした回! かなり驚きました…。音弥(藤原竜也)が犯人かと思いきや、途中で自殺をしてしまいます。
その裏には、天馬恭介(石坂浩二)がいたんですね。すべてを操っていたのです。ゾクッとする展開。
11位:間違えられた男(風間杜夫)
再放送や配信されない回としても有名。種明かしでサザエさんを使っているからだと言われています。
とにかくついていない殺人犯でコメディ回。古畑にはたまにあるのですが、慌てる状況でどんどん追いつめられるのは、三谷幸喜うまいですよね。
12位:フェアな殺人者(イチロー)
イチローがイチロー役に。いったいどうなることかと思ったら、演技も自然でさすがでした。
古畑がイチローが犯人だと特定するのも、実直な性格だからこそバレてしまいます。イチローだからこその当て書きで、プロ意識を感じました。
13位:殺しのファックス(笑福亭鶴瓶)
コミカルでありながら、あざやかな展開。身代金を要求する脅迫文が、FAXで届くのですが、これがすべて人気推理作家・幡随院(笑福亭鶴瓶)の自作自演なんですね。ドギマギする鶴瓶が見ものです!
14位:動く死体(堺正章)
歌舞伎役者の中村右近(堺正章)は、交通事故で他人を轢き殺してしまった件について、同乗していた警備員の野崎(きたろう)に口止めをしていました。しかし、良心の呵責に耐えきれず、野崎が自首すると言い出して殺害。すっぽんの下げ方を知らない人物が犯人で、右近は露呈してしまうのです。
時系列として第1話で、倒叙形式と古畑のイヤな性格が冴えわたる回。古畑任三郎のエッセンスが詰まっているので、ぜひ見てほしいです!
15位:最後のあいさつ(菅原文太)
ハードボイルドな回。犯人の小暮(菅原文太)は、刑事でした。「法に代わって裁きを…」と言う小暮をさえぎって、古畑は「それは違います。人を裁くことはできません。人を裁くのはあくまでも法律です」と言います。最後に古畑は敬礼をするのです。
16位:殺人特急(鹿賀丈史)
古畑は列車のなかで、外科部長・中川淳一(鹿賀丈史)と出会います。弁当の結び方が医者が行う方法で、古畑は中川が犯人だと特定します。
中川は、三谷幸喜脚本の『振り返れば奴がいる』と同一キャラクター。イヤぁな古畑を見ることができます。
17位:殺人公開放送(石黒賢)
黒田清(石黒賢)がテレビ放送で、超能力を使って遺体を発見するとします。古畑任三郎は直接、犯人と退治せずに、そのまま事件を解決。
黒田は、黄色いサングラス越しに、被害者の特徴を伝えてしまったことで逮捕に。黒田は「昔は使えたんだ…!」と言って幕を閉じます。
18位:しばしのお別れ (山口智子)
古畑任三郎シリーズ最高視聴率! 三谷幸喜の『王様のレストラン』で天才シェフを演じた山口智子が登場して、その点でも注目度が高かった作品です。
華道家・二葉鳳翆(山口智子)が犯人。ラストで古畑任三郎が手を差し伸べると、山口智子が無視していくのがいい。
18位:ラスト・ダンス(松嶋菜々子)
双子トリックを使っていて、「あなたとは合わないわ」と殺害する場面が印象的。さらに古畑任三郎の内面にフォーカスした点で、特別な回になっています。プラトニックな恋を描いていて、大仰ではない最終話としての趣があります。
19位:VSクイズ王(唐沢寿明)
クイズ王・千堂(唐沢寿明)は、番組の前に答えを把握していることがわかります。隠蔽工作として、現場に大量のくさやを敷き詰めて、出前を注文します。出前にきた人たちは顔をタオルで覆うため、そこに紛れるというもの。クイズ王はフェイク新聞を覚えていて、それを正解したことから、古畑が追い詰めます。
20位:動機の鑑定(澤村藤十郎)
渋いけれどミステリーとして秀逸な回です!骨董商の春峯堂(澤村藤十郎)は、贋作と見抜けずに、壺を飾っていました。そのために連続殺人を犯してしまいます。
春峯堂がモノの価値を語るラストも印象的。本物の壺で殴って、ニセモノはそのままにしてしました。ニセモノは、「私1人を陥れるために作られた壺」「どちらを犠牲にするかは。物の価値というのはそういうものなんですよ、古畑さん」と伝えます。