『アルジャーノンに花束を』は、読んだとき涙が止まりませんでした。
大人でありながら6歳児の知能しかないチャーリイが、IQレベルが上がっていくなかで、さまざまな感情が生まれるんですね。
『アルジャーノンに花束を』について、あらすじやネタバレを交えて解説していきます。
『アルジャーノンに花束を』あらすじ
32歳になっても知的障害のため、6歳児程度の思考力しかないチャーリイ・ゴードン。彼はハツカネズミのアルジャーノンと同じ手術を受けて、知能を取り戻していきます。
しかし、その知能は一時的なものでした…。チャーリイは元の状態に戻っていきます。
チャーリイが綴った文章の形式で、はじめはひらがなが多いのですが、徐々に漢字や表現の幅が広がっていくんですね。
知的さとはなにか、人間らしさとはなにか、深く考えさせられる名作です。
『アルジャーノンに花束を』登場人物
- チャーリイ・ゴードン:主人公。精神年齢は6歳ほどの知的障害者。
- アルジャーノン:ハツカネズミ。チャーリイが受ける手術を先に受けたことで、天才的な頭脳を持つ。
- アリス・キニアン:チャーリイが通う学校の担任。
- マット・ゴードン:チャーリイの父。
- ローズ・ゴードン:チャーリイの母。
- ノーマ・ゴードン:チャーリイの妹。
『アルジャーノンに花束を』タイトルの意味は?
『アルジャーノンに花束を』のアルジャーノンは、ハツカネズミの名前。チャーリイが、心の支えとしていたのがアルジャーノンでした。
『アルジャーノンに花束を』ネタバレ
ここから『アルジャーノンに花束を』についてネタバレを交えて紹介していきます。
起:友だちと同じようになりたい
知的障害のあるチャーリイ・ゴードンは、パン屋で働く32歳の男性。しかし、手術で知能を引き上げるチャンスを得ることになります。周りの人々に馬鹿にされるながらも、チャーリイは手術を受けることを決意するのです。
承:知能が向上していく
手術が成功し、チャーリイの知能は飛躍的に向上していきます。読書や学習を熱心に行うことで、かつての自分を受け入れられなくなります。そして、人々の気持ちが分からなくなり、孤独を感じるようになっていきます…。
転:一時的なものだと判明
ある日、ハツカネズミのアルジャーノンの実験から、1つの事実が明かされます。
チャーリイの知能向上は一時的なものだとわかったのです。やがて元の知的障害者に戻ってしまうのです。チャーリイは恐怖に駆られ、自暴自棄となっていきます。
結:知能とはなにか?
チャーリイの知能は次第に低下していきます。同時に、手術前の純粋な人となりを取り戻していくのです。最期には、自分らしく生きることの大切さを悟り、感謝の気持ちを胸に、チャーリイは静かに旅立っていくのです。
感動の物語
チャーリイは純粋な状態から、知能を持つことで、さまざまな人の思惑を知っていっきます。知能を持つことがいいことなのか、深く考えさせられました。