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ウルトラマンおすすめ本15選!シン・ウルトラマンを深く知ることができる


日本の国民的ヒーローであるウルトラマン!

2022年5月13日、庵野秀明&樋口真嗣タッグによる『シン・ウルトラマン』の公開が迫っています。

ウルトラマンの知識を入れて予習しておきたいところ。実際に読んでみた、ウルトラマンに関するおすすめ本を紹介していきます。

ウルトラマンおすすめ本

ウルトラマンに関する書籍をまとめています。

目次

『Pen ウルトラマンを見よ』

ウルトラマン特集!入門編として最適ではないでしょうか。

『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣監督や斎藤工へのインタビュー、そしてウルトラマンの解説も充実しています。

高度経済成長、人口問題など、社会問題と絡めて、ウルトラマンの作品を紹介しているページは、読み応えありです。

『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』

ウルトラマンを手がけた作家たちにフォーカスした評論。

金城哲夫、佐々木守、上原正三、市川森一について、どういう作家性があったのか、手がけた作品から評論しています。

金城自身の日本と沖縄の狭間で微妙なバランスを保っていて、それが作品に反映されているというのは、やはり興味深い。

とくにウルトラマンセブン。外敵を倒すことに戸惑い悩むストーリーになっています。「ノンマルトの使者」では、地球人は侵略した存在だとする。人間はズルい。ここに金城の生い立ちが関係していると考察しています。

とにかく濃厚!ウルトラマンの制作背景を知りたいならおすすめです。

『ウルトラマン誕生』

実相寺監督によるウルトラマンの回顧録。

「ウルトラマンは、そんな円谷監督の愛情に育まれていた」というように、基盤には円谷英二への愛があふれています。

さらにウルトラQからウルトラマンにいたるまでの紆余曲折もおもしろい。

フジテレビと企画していた『WOO』は、宇宙生物が地球に漂着して、地球に起こる事件を解決していくという設定。

そこから宇宙生物を具現化して、鴉天狗のようなキャラクターに。さらにレッドマンとして次のデザインになるものの、ヒーロー感がない。そしてウルトラマンに!

ほかにも撮影の裏話が紹介されていきます。

『ウルトラマンの飛翔』

ウルトラマンについて綿密な考証で、制作過程を追っていく力作!とにかくウルトラマンの制作についてはこの本が最も緻密なのではないでしょうか。

証言と資料をエビデンスに、ウルトラマンが生まれた背景、そして物語が構築されたプロセスを楽しむことができます。金城哲夫が脚本担当した「恐怖のルート87」のプロセスはかなり興味深かったです。

『ウルトラセブンの帰還』

ウルトラセブンについて『ウルトラマンの飛翔』の作家がドキュメンタリーで追っていきます。

引き込まれたのは、視聴率が下がり始めるところ。暗い話が多い、またウルトラマンが見たいという声が多かったようです。さらに予算調整のためか、着ぐるみ怪獣や宇宙人が出ない回もあったとか。

ここからどうやって制作陣は巻き返したのか。まさにウルトラセブンの帰還が描かれていて、胸が熱くなります!

『ウルトラマンが泣いている』

ウルトラマンの商業的な部分での暴露話。著者は円谷英明。初代社長・円谷英二の孫であり、円谷プロの6代目社長です。

円谷英二の制作にかける熱意、そしてビジネスとして刈り取ろうとした大人たちの構図が切ないです。結局は経営者側がうまく駆動しないと、コンテンツも死んでしまうことがよくわかります。現在、円谷プロからは円谷一族は排除されてしまっているというのも驚きでした。

『特撮と怪獣 わが造形美術』

『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』で、実質的な美術総監督として参加した成田亨へのインタビュー集。

ウルトラマンのデザインコンセプトの原点、そして怪獣デザインの発想も紹介されています。実相寺昭雄や円谷皐などに対する恨み言もあり、チラッと本音が見える部分がおもしろい。

『ウルトラマンがいた時代』

ウルトラマンへの思い入れと共に、ウルトラマンの批評も行うという試みがあって、読みやすかったです。

『ウルトラセブン』の完成度の高さは間違いないが、ウルトラシリーズのなかで『帰ってきたウルトラマン』こそが重要作という視点が展開されます。

『ウルトラマンの伝言』

神話としてウルトラマンを読み解くのが本書の特徴。それでありながら、ウルトラシリーズの歴史がコンパクトにまとめられていて、作品の魅力や制作背景を知るガイドの役割を果たしてくれます。

円谷英二が『キングコング』に影響を受けて、国策映画『ハワイマレー沖海戦』で特撮技術を見せつけたという話からはじまるんですね。そこからウルトラシリーズ、そしてウルトラマンメビウスといった平成ウルトラマンにも触れていきます。

『ウルトラマンの愛した日本』

これは異色!なにしろ著者がウルトラマンタロウなのです。著者近影にもばっちりタロウの姿が見えます。

「んん、こういう場合、地球の習慣では、なんと挨拶するのが適当か。いつも応援ありがとう。失礼はなかったかな」

こんな出だしあり!?

内容は意外と真面目で、日本の社会情勢を踏まえながら、初代ウルトラマンから、ウルトラマンゼロまでを触れていく構成になっています。なんともヘンテコな本ですが、味わい深いです。

『ウルトラマン青春記』

フジ隊員こと桜井浩子が語るウルトラマンの現場。オーディションからはじまり、現場でのエピソードが豊富で臨場感があります。まさに青春!

巻末には科学特捜隊のメンバーでの座談会が収録されています。これがにぎやか。科学特捜隊のオレンジの服は着たくなかったなど、ぶっちゃけ話が展開されています。

ウルトラマンおすすめマンガ

ウルトラマンについてマンガ作品をまとめています。

『ULTRAMAN』18巻~

初代ウルトラマンの続編という設定。ハヤタ隊員の息子・早田進次郎が主人公で、進化スーツを着用して宇宙人と闘うSFアクションになっています。

2019年にフル3DCGアニメとして、Netflixで放送されて、シリーズは継続されています。

『ザ・ライズ・オブ・ウルトラマン』

マーベルコミックスが手掛けるウルトラマン!

人類とウルトラマンがどう共存するのかといったテーマが描かれていきます。『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』といった初期作品をベースにした作品です。

『ザ・ウルトラマン』

学習雑誌やコロコロコミックで掲載されたウルトラマンマンガ。

ウルトラマンブームの起爆剤の1つになっています。内山まもる著。

『楳図かずおのウルトラマン』

ホラー漫画の巨匠・楳図かずおによるウルトラマン!

テレビ版に脚本に沿っているかと思いきや、オリジナル展開もあり。宇宙人や怪獣は、もちろん怖いです。

ウルトラマンの世界を堪能せよ

日本が生み出したウルトラマンの世界。関連本を読んでみると、創作に熱を持って挑んでいたことがわかります。

毎週、新しいことをしていて、それが大きな熱狂を生んだわけです。

『シン・ウルトラマン』はどんな展開を見せてくれるのか。ぜひ予習しながら待ちたいと思います!

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