ドラマ『ライオンの隠れ家』は、柳楽優弥さんが主演を務めるヒューマンサスペンスです。ライオンと呼ばれる男の子をめぐって、両親はだれなのか、なぜ傷を負っていたのかという謎が積み重なっていきます。ここからは私なりの感想と考察をまとめます。TBS系で毎週金曜よる10時から放送されています。
『ライオンの隠れ家』あらすじ
市役所で働く洸人と弟の美路人のもとに、ひとりの男の子がやってきます。少年の素性をめぐって、山梨で起きた母子の行方不明事件が浮かび上がります。
『ライオンの隠れ家』を見た感想
柳楽優弥さんの芝居が、とにかく静かでした。声を荒らげる場面がほとんどないのに、抱えているものの重さが伝わってくる。困っている人を放っておけない性格を、台詞ではなく間や視線で見せていて、この人なら預かるだろうと自然に納得できました。
坂東龍汰さんの表現も印象的です。感情の動きを分かりやすく大きく見せるのではなく、いつもと少し違う、という程度の変化として積み重ねていく。だからこそ、彼が変わった瞬間に見ているこちらもはっとさせられます。
子役の佐藤大空さんについては、もう芝居という言葉が当てはまらない自然さでした。大人の顔色をうかがってしまう子どもの動き方が、痛々しいほどリアルです。このドラマの緊張感は、かなりの部分を彼が支えていると思います。
『ライオンの隠れ家』父親・母親はだれか考察
ライオンの両親については、山梨の事件の関係者とつながると考えています。そう見る理由を3つ挙げます。
理由① 年齢と時期が一致している
行方不明になった時期と、少年が洸人たちの前に現れた時期がほとんど重なっています。年齢の設定も合っていて、別人だと考えるほうが無理があります。作り手が意図的に重ねてきた情報だと受け取りました。
理由② 洸人の家に来た理由が偶然にしては整いすぎている
だれでもよかったのなら、なぜこの家だったのか。私は、預けた側が洸人たちを知っていたからだと考えています。つまり両親のどちらかが、兄弟と過去に接点のある人物だということです。ここがつながると、物語全体の見え方が変わります。
理由③ 探している側の態度に違和感がある
行方を追う側の動きを見ていると、無事を確かめたいというより、見つからないと困るという焦りに見えます。純粋に心配しているだけの人の動き方ではありません。ここに、この家族が逃げ出した理由が隠れているのだと思います。
『ライオンの隠れ家』傷の理由をどう見るか
少年の体に残った傷については、家庭の中で起きたことだと考えるのが自然でしょう。母親が姿を消した理由も、そこにつながっているはずです。
ただ、この作品は分かりやすい悪人を用意して終わらせるタイプの話ではないとも感じています。追う側にも事情があり、逃げた側にも言えなかったことがある。そのあたりが後半で明かされるのではないでしょうか。
『ライオンの隠れ家』登場人物
- 小森洸人(柳楽優弥):市役所で働いている。弟と2人暮らし。
- 小森美路人(坂東龍汰):アート事務所で働く。自閉スペクトラム症。
- ライオン(佐藤大空):謎の男の子。
- 牧村美央(齋藤飛鳥):洸人の職場の後輩。
- 貞本洋太(岡崎体育):洸人の職場の同僚。
- 工藤楓(桜井ユキ):週刊誌の記者。
- 天音悠真(尾崎匠海):工藤楓の後輩記者。
- 高田快児(柿澤勇人):刑事。山梨で起きた事件を捜査。
- 船木真魚(平井まさあき):アート会社のデザイナー兼CEO。
- 小野寺武宏(森優作):自閉スペクトラム症のアーティスト。
- 須賀野かすみ(入山法子):カラオケスナック「かすみ」のママ。
- 吉見寅吉(でんでん):小森兄弟を見守る定食屋の元店主。
- X(岡山天音):洸人たちを監視している謎の青年。
- 小森恵美(坂井真紀):小森兄弟の故母。
- 橘祥吾(向井理):建築会社の次男で「たちばな都市建設」に勤務。
『ライオンの隠れ家』スタッフ・主題歌
- 脚本:徳尾浩司、一戸慶乃
- 音楽:青木沙也果
- 主題歌:Vaundy「風神」(SDR/Sony Music Labels Inc.)
- 編成プロデュース:松本友香
- プロデュース:佐藤敦司
- 演出:坪井敏雄、青山貴洋、泉正英
- 編成:吉藤芽衣、中野翔貴
- 製作:TBSスパークル、TBS
『ライオンの隠れ家』まとめ
ここまで書いてきた内容は、あくまで放送を見たうえでの私の予想です。両親の正体も、少年が抱えているものも、まだ半分しか見えていません。答え合わせを楽しみにしながら、次回も見ていきたいと思います。詳しい展開はぜひ本編でご覧ください。
