なんだか安売りしているなぁと自分の仕事っぷりから感じていたので、まさにピッタリなタイトルでした。
著者の岡崎かつひろさんは、ソフトバンクBB株式会社を入社して4年で独立。いまは3社を経営していて、ビジネストレーニング事業も行っているそうです。
- 本書をざっくり3行でまとめると…
- セルフバーゲンは即刻禁止!
- 条件を外すと本当に欲しいものが分かる
- 目標年収が1000万以下の人は「わがまま」
- やる価値があることをやる
- おすすめ度6☆☆☆☆☆☆★★★★
本書をざっくり3行でまとめると…
- 安い仕事をしてはいけない!
- 自分を高く売る方法が、今の時代求められている
- ブランディングすることでお金の不安がなくなり時間の自由が手に入る
セルフバーゲンは即刻禁止!
安い仕事をしてはいけない。
セルフバーゲン即刻禁止。
まえがきからこのような言葉が並びます。
本書の目的は、以下になります。
自分を高く売れる人になってもらうこと
そもそもなぜ高く売れる人にならないけないのか? その理由は3つだとしています。
- 激変の時代にしっかりと保証をつけることができる存在は、自分自身だけであるため
- 社会の一員として世の中に価値を提供できる人を時代が求めるようになり、その要求速度が加速しているため
- しっかりと自分の望む未来を実現させていくため
たとえば、以下の質問をしたとき、どちらを選ぶでしょうか?
- 1万円の商品を100人に売りますか?
- 10万円の商品を10人に売りますか?
成功者の中で前者を選ぶ人はいないと言います。
すなわちいいものを高く売ることが重要視される時代になったということ。それはヒトもモノも同じ。
条件を外すと本当に欲しいものが分かる
今日、もしくは明日の夕飯は何を食べる予定ですか?
牛丼、ラーメン、それともカレー??
では大金持ちがおごってくれるとしたら、食べたいものは??
ステーキ、寿司、ホテルのディナー?
この質問で食べたいものが変わったとしたら、後者が本当に食べたいものとなります。本書でドキッとした質問。本当に欲しいものは条件を外すことで初めてわかるということ。
これはほかのことでも同じで、自分が何を望んでいるのか、把握していくことが大事。そこから人生の目標設定をしていけばいいというわけですね。
目標年収が1000万以下の人は「わがまま」
あなたの欲しい年収は?
年収が1000万以下の人はわがままだそうです!
これも面白い質問だと思いました。
その理由は、親、兄弟、子供を幸せにするにはそれだけでは足りないから。さらに、もっと世の中に貢献したいなら、1000万でも足りない。
- お金を稼ぐこと=社会の貢献度
- 社会の貢献度=自分の価値
こう考えていくと、お金を稼ぐことの意義を感じることができてきます。
やる価値があることをやる
やりたいことより、やる価値があることをやる。魅力的な人ほどやりたい、やりたくないで物事を選択していないと言います。これも自分の目標に即しているかで判断するということですね。本書では、以下を意識することを薦めています。
- 目標は達成して当たり前と思う
- モチベーションで仕事をしない
- 質より量を重視する
ちなみにモチベーションという言葉は、95年に発売されたTRF Overning Sensationの歌詞から。それまでは使われなかったんですね。モチベーションが上がらない、というのは仕事をしなくていい言い訳を作るためとバッサリ!
将来の理想に正直になればいいわけで、いまやりたいことではなく、成功のためにやる価値があることを先にやること。理想の自分ならどうするかを選択すること。これを肝に銘じたいと思いました。
そして、ビジネスが狩猟型から農耕型へ移行していると指摘します。
狩猟型は押し売り営業が典型的です。喜ばれるビジネスの基本は「求めている人に求めているものを提供する」こと。逆に「求めていない人に求めていないものを提供すると嫌がられる」ということです。
おすすめ度6☆☆☆☆☆☆★★★★
「信用・信頼残高」を積み上げようという提案もあり、
- 信用はあなたが作り出した実績から得られる
- 信頼はその人との人間関係によって変わる
この2つは意識したいところ。
「安売りしない」というテーマから離れている内容でしたが、今の時代のビジネスを考える上では参考にしたい言葉が多かったです。
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