『VIVANT』第14話で、一瞬だけ空気が変わった場面があります。野崎守(阿部寛)が話をしている最中、相手の女性が急に席を立つところ。あの反応の理由を追っていくと、敵側が本当に欲しがっているものが見えてきます。今回はそこを考えていきます。
第14話のあらすじ
野崎が相手側の拠点に入り、テントに関する情報のやり取りが行われる回です。その会話のなかで、相手が特定の話題にだけ強い関心を示す様子が描かれます。
【考察】反応したのは「組織」ではなく、特定の人物
電話が来ていないのに席を立った
この場面で重要なのは、連絡が入ったから席を立ったのではなかったという点です。野崎はガラス越しにそれを見ていて、気づいていました。
つまり、こちらから急いで誰かに伝えにいったということです。会話の最中に、待てずに報告しなければならないほどの情報だった。何十分も話していた中で、そこだけが飛び抜けて重要だったことになります。
組織の情報を欲しがる理由としては弱い
そもそも、相手はかなり大きな力を持つ側です。一方のテントは、規模こそあれ相手にとって最優先の標的とは考えにくい。組織の編成を知りたいというだけなら、あそこまでの反応にはなりません。
だとすると、欲しかったのは組織の情報そのものではなく、その組織に紐づく「誰か」だったと考えるのが自然です。施設に関心があったのではなく、施設を手がかりに人を探している。私はそう見ています。
【考察】その人物はジャミーンだと考える3つの根拠
根拠①アリの警戒が異常に強かった
第10話で、アリ(山中崇)がジャミーン(本間さえ)を特定の場所に戻してはいけないと、かなり強い調子で言っていました。
あれは単なる心配の言い方ではありませんでした。危険の内容を知っている人間の口ぶりです。何が起きるか分かっているから、あそこまで強く止めた。いま振り返ると、あの警戒はここに繋がっていたのではないでしょうか。
根拠②「奇跡の少女」がまだ回収されていない
ジャミーンはシーズン1から「奇跡の少女」と呼ばれ続けています。人を見抜く力があることは描かれましたが、それだけであの呼び名になるでしょうか。
私は、まだ明かされていない部分があると思っています。制作側もこの点は回収すると言及していますし、ここまで引っぱった以上、物語の核心に関わるはずです。
根拠③父親が施設と深く結びついている
3つ目は血縁です。ジャミーンの父親であるアディエルは、ベキのもとで育った人物であり、ベキが特別に目をかけていた存在でした。
ジャミーン本人と施設の関わりは間接的ですが、父親を経由すれば直結します。施設をたどって人を探しているのだとすれば、この線から行き着く先がジャミーンになる。筋は通っていると思います。
【考察】狙いはフローライトとジャミーンの両取りではないか
相手側はフローライトも当然狙っているはずです。半導体に欠かせない資源ですから、国家の側で動いているなら押さえにかかるのは当然でしょう。
そのうえでジャミーンまで手中に収めれば、資源と「まだ正体の分からない何か」の両方を握れる。これが狙いだとすると、相当前からテントを観察していたことになります。そして求心力が失われた瞬間に一気に動いた。タイミングとしても噛み合います。
【考察】柚木薫はジャミーンを守る側だと思う
もう一人の鍵が柚木薫(二階堂ふみ)です。一部では薫の裏切りを予想する声もありますが、私はそうは思いません。
理由は単純で、もし薫が向こう側なら、すでにやれることがいくらでもあったからです。これだけ長く近くにいて何も起きていないということは、守る側にいると考えるほうが整合します。
そして守っているのだとすれば、薫はジャミーンの重要性を最初から知っていたことになります。だとすると、薫がなぜあの土地にいたのかという長年の謎もつながってくる。今後、薫に光が当たる回が来るはずです。
孤児院に張られた伏線が動き出す
というわけで、相手側の狙いについて考えてみました。ジャミーン以外の可能性もまだありますし、野崎がどういう思惑で動いているのかも未解決のままです。皆さんはどう考えるでしょうか。
この記事のもとになった動画
この記事は、YouTubeチャンネル「Kのエンタメ日記」で配信した考察動画の内容を、あらためて文章に書き起こし・再構成したものです。
チャンネルではドラマの放送直後考察を毎週配信しています。チャンネルはこちら

コメント