『VIVANT』第16話、誰も触れていない大きな穴があります。野崎守(阿部寛)が掴んだ、別班メンバーが囚われている場所の情報。あれを野崎に渡したのは誰なのか、まだ明かされていないんですよね。条件を整理していくと、候補はかなり絞れます。徹底的に考えていきます。
第16話のあらすじ
野崎が掴んだ情報が乃木憂助(堺雅人)側に伝わる一方、その経路が相手側にも読まれ、野崎が苦しい立場に追い込まれていく回です。
【考察】まず、あの伝え方自体が怪しい
前提として引っかかるのが、伝えられた情報があまりにもそのままだったことです。
野崎は痕跡の消し方を知り尽くした人物です。その野崎が、読み解かれれば一発で分かる形を使うでしょうか。少なくとも、もう一段の細工を挟むのが普通だと思うんですよね。
だから私は、これ自体が仕込みだと考えています。読まれることを前提にした情報で、本命は別にある。あるいは、あえて動きを起こさせて別の場所を手薄にする狙いがあった。野崎が追い込まれている画そのものが、作られたものではないかということです。
情報を送った人物が満たすべき3つの条件
条件①現地で情報を取れること
まず、囚われている場所を把握している必要があります。これは別班でさえ掴めていなかった情報です。相手の内部に通じているか、現地に入って自力で集められるかのどちらかしかありません。
条件②電子的に情報を送り込める技術力
次に、伝達手段の問題です。あの地域で、しかも管理されている経路に割り込んで情報を送っている。これは技術者でなければ無理です。
この2つを1人で満たすのは相当厳しい。となると、役割を分担している複数人と考えるのが自然です。
条件③野崎の立場を知っている信頼関係
そして3つ目、これがいちばん重い条件です。野崎が本当は何をしているのかを知っていないと、そもそも協力できません。
この事実は、味方であるはずの別班側にも漏らせない状況でした。漏れた瞬間に野崎の命が危うくなるからです。つまり協力者は、組織ではなく野崎個人と繋がっている人物ということになります。
【考察】現地担当はドラムしかいない
条件①を満たしそうな候補を並べると、ドラム、黒須駿(松坂桃李)、相手側の内通者、そして新庄浩太郎(竜星涼)あたりです。
内通者説を採らない理由
相手側に内通者がいるという線は、一見ありそうで実は成立しません。内部に協力者がいるなら、野崎が自分で入り込む必要がないからです。
あれだけのリスクを取っているということは、内側からの情報が得られていないということ。ここは論理的に潰せると思います。
黒須の線と、その限界
黒須については、襲われた場面に仕掛けがありそうです。持ち物の一部が相手側に渡っている描写があり、そこに何か仕込まれていた可能性は残ります。
ただ、それが成立するなら情報は別班側にも届いていたはずです。野崎だけに届いている理由が説明できないので、主軸ではないと見ています。
やはりドラムが有力
新庄は、そもそも野崎との個人的な繋がりがありません。条件③で脱落します。
残るのはドラムです。実際に現地に入り、聞き込みをして回っていました。そして野崎との関係の深さは作中でも別格です。条件①と③を同時に満たすのは、いまのところドラムだけだと思います。
【考察】技術担当はブルーウォーカーではないか
条件②の候補は、東条翔太(濱田岳)、ブルーウォーカー、相手側の内通者です。内通者は先ほどの理由で除外します。
東条は能力面では十分ですが、野崎との間に協力関係と呼べるものがありません。むしろ距離を取りたがっていました。
となるとブルーウォーカーです。決め手は、野崎がブルーウォーカーに対して身を隠すよう促していた場面。あれは業務上の指示ではなく、個人的に守ろうとしている動きです。守る関係があるなら、頼む関係もある。
加えて、ブルーウォーカーがやたらと疲弊している描写が繰り返し入っていました。あれを「忙しいから」で流すのは少しもったいない。二重に仕事を抱えていると考えれば、あの疲れ方にも意味が出てきます。
【考察】野崎・ドラム・ブルーウォーカーの三者説
まとめると、現地の情報収集をドラム、技術面をブルーウォーカーが担い、その中心に野崎がいる。この三者が、組織の外側で繋がっていたのではないか。これが現時点での私の結論です。
ただし穴もあります。ドラムは野崎の件で相当なショックを受けていましたし、乃木に向けてかなり踏み込んだ言葉まで残していました。演技だとしたら、やりすぎなくらい上手い。ここだけは説明がつきません。
もちろん、まったく別の協力者がいる可能性もあります。皆さんはどう考えるでしょうか。
この記事のもとになった動画
この記事は、YouTubeチャンネル「Kのエンタメ日記」で配信した考察動画の内容を、あらためて文章に書き起こし・再構成したものです。
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