『VIVANT』第19話、ついに別班奪還作戦が動き出しましたね。ただ今回いちばん引っかかったのは、作戦そのものよりも7年前の出来事として語られた、ある家族の話のほうでした。
あそこで出てきた名前が、これまでずっと画面に映ってきたある人物と重なるんです。今回はそこを中心に考えていきます。
『VIVANT』第19話のあらすじ
ノコルの協力を得て、乃木たちは別班奪還のためのメンバーを集めます。一行が向かうのはゴルバド。過酷な作戦が待ち受けるなか、それを阻もうとする動きも起こります。あわせて、7年前にある家族の身に起きた出来事が明かされます。
【考察】プリシャは誰なのか
私はプリシャがジャミーンだと考えています。根拠が3つあります。
理由① 年齢の計算が合う
当時2歳で、いまは9歳。つまり7年が経っている計算になります。この数字が、ジャミーンの年齢として置かれてきたものと噛み合うんですよね。
作り手が年齢をはっきり出してきたこと自体に意味があると思っています。ぼかしておけば余計な詮索を呼ばずに済むのに、あえて具体的な数字を言わせた。これは視聴者に計算させるための情報だと受け取りました。
理由② ベキが第1シーズンで言っていたこと
第1話で、アディエルが亡くなった場面を覚えている方も多いと思います。あのときベキが口にした「また、ひとりにしてしまった」という言葉。
ずっと引っかかっていたんですよね。「また」という言い方がおかしい。はじめて孤児になったのなら、「また」とは言わないはずです。あの一言が3年越しで意味を持つとしたら、彼女はそれ以前にも一度、家族を失っているということになります。
理由③ 連れ去った側の描かれ方
連れ去った人物が「刀を持ったサムライのような男たち」として語られた点も見逃せません。これは明らかに、視聴者に心当たりのある姿として描かれています。
つまりテント側が彼女を手元に置いたということです。そう考えると、彼女がいまいる場所も、周囲の人物との関係も、すべて筋が通ります。偶然そこにいたのではなく、最初から連れてこられていた。
【考察】語られてきたことのどこがウソだったのか
今回の一件でいちばん重いのは「ウソ」の部分だと思っています。
もしこの読みが当たっているなら、私たちがこれまで説明されてきた彼女の生い立ちは、本当のことではなかったということになります。本人も知らないまま、作られた経歴の上で生きてきた。
ではなぜ隠す必要があったのか。父親が持っていた技術が理由でしょう。その技術を狙う側からすれば、娘の存在は交渉材料になります。守るためには、娘が誰なのかを誰にも知られてはいけない。嘘をついていた側にも、嘘をつくだけの理由があったということです。
ここが残り話数でどう扱われるのか。本人に真実が告げられるのか、告げられないまま終わるのか。私はそこがこの物語の着地を決めると思っています。
第19話は物語の見え方が変わる回だった
別班奪還作戦という大きな動きがありながら、記憶に残ったのは7年前の小さなエピソードのほうでした。こういう構成の仕方が、この作品の強いところだなとあらためて思います。
そして第1話の一言を回収してくるあたり、最初から設計されていたと考えるのが自然でしょう。残りの話数で、まだ拾われていない言葉がいくつ回収されるのか。そこも楽しみにしています。
詳しい展開は、ぜひ本編でご覧ください。

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